楽ラップの実績や評判は?らくらく投資や他社ロボアドバイザーと比較し解説

データの参照元・実績の計算方法について

当記事では以下の各サービスの公式データをもとに実績を比較・紹介しています。

サービス参照元


※毎日の運用実績を公開しているサービスは、該当月の最終日の実績を参考にしています。
※Wealth Wingはコース平均と当月の好実績のコースしか実績を公表していないため、コース平均のみを紹介しています。
※THEO+ docomoは231通りのコースがあるため、コースの平均のみを紹介しています。
※実績は、全て手数料を差し引いたものです。楽ラップは手数料プランが複数あるため、0.715%で計算しています。

実績の計算方法

{(該当月の実績)/(基準日の実績)}ー1

※実績を一覧で公表していないサービスは、以下で計算しています。
  • ROBOPRO(ロボプロ)
  • 設定来を100とし、設定来の騰落率から該当月の実績を算出しています。

  • SBIラップ
  • 実績を公開した2022年4月の前月(2022年3月)を100とし、前月比の実績から該当月の実績を算出しています。

各公式サイトので公表データをもとに実績を集計するため、当記事は翌月の中旬に更新しています。

※最新の実績は、以下のボタンから別ページへお進みください。

ロボアドバイザーの
運用実績情報はこちら
このページでは、楽ラップのメリットやデメリットについて、口コミ・評判をもとに解説します。

楽ラップは、資産運用に必要な作業をすべてお任せできる投資一任型ロボアドバイザーです。楽天証券の口座があれば、他の投資と併用しながらロボアドバイザーが利用できます。

口コミ・評判で判明した楽ラップの魅力は、以下の4つにまとめられます。

  • 最低1万円から投資できる
  • 手数料や運用コースが選べる
  • 株式の下落リスクを軽減できる
  • 為替リスクを抑えられる

特徴を踏まえると、楽ラップをおすすめできる人は以下のとおりです。

楽ラップをおすすめできる人
  • 投資の知識がなくても資産運用を始めたい投資初心者
  • 市場の値動きを見ながらロボアドバイザーを使いたい人
  • ロボアドバイザーの為替リスクを抑えたい人

上記に1つでも当てはまる方は、当記事を参考に楽ラップで資産運用を始めるかご検討ください。

楽ラップの口コミ・評判はこちら
著者
小関 拓弥

小関 拓弥
株式会社EXIDEA
Webメディア事業部 WEBディレクター

【経歴】
2016年3月 早稲田大学商学部卒業。2016年4月 SMBC日興証券へ入社。主に個人向けの営業を行う。2018年10月にEXIDEAへ入社。現在は、前職での金融知識を活かし、マネップのネット証券・ロボアドバイザージャンルを担当。

【保有資格】
日本証券業協会 一種外務員

目次

楽ラップは楽天証券のロボアドバイザー

楽ラップのサービス概要(手数料・運用実績)

楽ラップとは、楽天証券が提供している投資一任型ロボアドバイザーです。銘柄選定や資産配分の調整(リバランス)など、資産運用に必要な作業を自動でおこなってくれます。

ロボアドバイザーサービスは数多く存在しますが、楽ラップの特徴を簡単にまとめると下記のとおりです。

楽ラップの特徴

  • 全5コースからあなたにおすすめの運用コースを提案
  • 入金するだけで長期・積立・分散投資ができる
  • 下落ショックを抑える機能が使える

楽ラップは16つの質問に答えるだけで、あなたにおすすめの運用コースを提案してくれます。運用コースは全部で5つ用意されており、リスク許容度に応じたポートフォリオが組まれています。

楽ラップ運用コースの一覧
引用:楽ラップ 公式サイト「運用コースのご紹介」2023年9月(https://wrap.rakuten-sec.co.jp/operation/course/)

楽ラップでは、あらかじめ設定した金額を毎月自動で積立投資することも可能です。そのため、楽ラップを利用すれば投資の知識・経験に自信がない方でも、長期・積立・分散投資が始められます。

また、保守型を除いた各コースには「下落ショック軽減機能(DRC)」が利用できます。コロナショックやウクライナ侵攻など、市場が不安定になった場合の下落リスクを抑えることを狙った機能です。

下落ショック軽減機能(DRC)の概要図
引用:楽ラップ 公式サイト「下落ショック軽減機能(DRC機能)とは」2023年9月 (https://wrap.rakuten-sec.co.jp/charm/tvt/)

下落ショック機能は、任意のタイミングで使えます。そのため、相場の状況に応じて下落リスクを抑えるお任せ運用を始めたい方は、楽ラップがおすすめです。

楽ラップの基本情報

サービス名 楽ラップ
運営会社 楽天証券株式会社
最低投資金額 1万円
積立金額 1万円以上1円単位
積立頻度 毎月(10日・25日)
運用商品 投資信託(18銘柄)
運用スタイル 5通り
入金手数料 無料※銀行振込は各金融機関の手数料が発生
出金手数料 無料
運用手数料 固定報酬型:最大0.97%
成果報酬型:最大0.86%+運用益の5.5%
※楽天証券公式サイトを基に2023年9月作成

楽天証券のおまかせ資産運用サービス(楽ラップ・米国ETFラップ)の違いを比較

楽天証券のお任せ資産運用サービスには、楽ラップ以外にも「らくらく投資」と「米国ETFラップ」の2種類が用意されています。

らくらく投資と米国ETFラップのサービス概要は下記のとおりです。

らくらく投資は、楽天証券だけが取り扱っているバランス型の投資信託です。

リスク許容度に応じた5つのファンドが用意されており、9つの質問に答えるとおすすめのファンドを提案してくれます。

らくらく投資の運用コース概要図 引用:楽天証券「楽天・資産づくりファンド交付目論見書」2023年9月確認

らくらく投資では、資産配分のズレを戻すリバランスを日次で実施しており、マーケット環境の変化に合わせた資産配分の調整も月次でおこなってくれます。

NISA口座にも対応しており、らくらく投資を運用して得た利益を非課税にすることが可能です。しかも、楽天証券の投資信託なので、楽天カード・楽天キャッシュ・楽天ポイントを使った積立投資もできます。

したがって、らくらく投資は投資一任型ロボアドバイザーと同じようなお任せ運用をしつつ、NISAや楽天のキャッシュレスサービスを利用できるのが魅力と言えます。

米国ETFラップは、2022年9月からスタートしたお任せ資産運用サービスです。

以下3つの運用コースが用意されており、基本的には対象のインデックスとの連動を目指した運用をおこないます。

  • NASDAQ100コース(対象ETF:インベスコQQQトラスト)
  • S&P500コース(対象ETF:iシェアーズ・コアS&P500)
  • 米国高配当株式コース(対象ETF:バンガード・ハイディビデンドイールド)

通常の米国ETFとの違いは、10%以上の下落シグナルを検知すると、保有資産を現金に変える「下落ショック抑制機能」が付いていることです。

引用:楽天証券「米国ETFラップ」2023年9月確認

下落相場時は現金で保有することで市場回復時のスタートラインを高位に保ち、同じ米国ETFを保有し続ける運用よりも高いリターンを狙います。

資産を現金に引き上げるタイミングの判断は、プロの投資家でも難しいと言われています。米国ETFラップを利用すれば、米国市場の下落による損失をお任せで抑制しつつ、米国市場の成長によるリターンを効率的に狙うことが可能です。

以上、楽天証券のお任せ資産運用サービスであるらくらく投資と米国ETFラップのサービス概要を解説しました。以下に、らくらく投資との違いを表でまとめておきます。

楽天証券のお任せ資産運用サービスの違い

サービス名 らくらく投資 楽天ETFラップ 楽ラップ
運用コース 5コース 3コース 5コース
資産クラス 株式・債券・リート 米国株式 株式・債券・リート
運用商品 投資信託 米国ETF 投資信託
リバランス ×
下落軽減機能 ×
NISA × ×
楽天カード・
楽天キャッシュ・
楽天ポイント投資
× ×
手数料(年率・税込) 0.4915% 0.91%~1.08%程度 固定報酬型:最大0.97%
成果報酬型:最大0.86%
+運用益の5.5%

楽天証券のお任せ資産運用サービスは、用途に応じて複数用意してくれているので、ご自身の運用目的に合わせて利用するといいでしょう。

他社ロボアドバイザーのサービス内容と比較

さきほど、楽ラップと楽天証券のお任せ資産運用サービスと比較しましたが、他の投資一任型ロボアドバイザーとの違いを比較したい方もいらっしゃるでしょう。

主要投資一任型ロボアドバイザーと楽ラップの違いは、以下のとおりです。

サービス名 楽ラップ ROBOPRO ウェルスナビ Wealth Wing THEO+
docomo
SUSTEN SBIラップ ザ・ハイブリッド ON COMPASS
画像 楽ラップ ROBOPROロゴ画像 WealthNavi(ウェルスナビ) Wealth Wing THEOテオ+docomo サステン(SUSTEN) SBIラップ ザ・ハイブリッド ON COMPASS
運用手数料
(年率・税込)
選択型 1.1% 1.1% 0.99%情報利用料330円/月 1.1% 成果報酬額 0.952%(平均) ネット完結:
0.94~1.01%
アドバイス付き:
1.49~1.56%
1.0075%程度
最低投資金額 1万円 10万円 1万円 15万円 1万円 1万円 1万円 ネット完結:
1万円
アドバイス付き:
300万円
1,000円
NISA対応 × × 一般NISA × × ×※4 × × ×
税負担
圧縮機能(※5)
× × × × × ×
AI将来予測 × × × × × ×
下落軽減機能 × × × ×
ポイント × × ※1 ANAマイル dポイント × Tポイント × ×
クレカ積立 × × ※1 × dカード
dカードGOLD
× × × ×
サービス開始 2016年7月 2020年1月 2016年1月 2020年11月 2016年2月 2020年10月 2022年4月 2021年1月 2016年6月

※1 WealthNavi for ●●という提携サービスで一部取り扱いがあります。
※2 THEO+ docomoで自動積立する場合はdカードの支払いのみが対象です。
※3 ANAマイルの付与は運用6ヵ月間のみです。
※4 SUSTENが運営している投資信託でつみたてNISA対応のものがあります。
※5 税負担を自動で圧縮する機能のことを指します。

以上、楽ラップと主要投資一任型ロボアドバイザーの比較でした。楽ラップ独自の特徴としては、サービス開始時期が他のロボアドバイザーよりも早く、下落軽減機能が利用できる点が挙げられます。

運用期間が長いとその分運用実績が積まれているので、楽ラップを利用すべきか判断がしやすいでしょう。また、下落軽減機能は任意のタイミングで適用でき、下落相場時に使えば損失を抑えられる可能性があります。

楽ラップと主要投資一任型ロボアドバイザーのサービス内容を比較したところで、次章では今までの運用実績を比較します。運用実績を踏まえて楽ラップを利用するか判断したい方は、併せてご参照ください。

最新運用実績を公開!

楽ラップは資産運用に必要な作業をすべてお任せできるサービスですが、実際にどこまで運用実績が出ているか気になりますよね。

ここでは、楽ラップの各運用コースの運用実績を紹介したうえで、主要投資一任型ロボアドバイザーと比較します。

まずは、楽ラップ単体の運用実績を見ていきましょう。

楽ラップの各コースで運用実績を比較

楽ラップには5つの運用コースが用意されており、それぞれの運用実績は下記のとおりです。

楽ラップの実績比較表
(2023年8月末を基準)

ファンド 1カ月 1年 3年 6年
保守型 -0.39% -0.03% 3.02% 9.74%
やや保守型 -0.15% 2.81% 10.63% 20.34%
やや積極型 -0.14% 5.74% 18.37% 31.21%
積極型 -0.14% 8.64% 25.84% 41.17%
かなり積極型 -0.09% 11.53% 32.87% 52.06%
全コース平均 -0.17% 6.27% 18.98% 31.71%
※2023年9月に作成
※DCR(下落軽減機能)なしのコースです。
※最大の料率0.715%(税込・年率)を採用しています。


上の表より、6年間の実績はどのコースも一定以上の利回りを出しています。とくに、積極型とかなり積極型は30%以上の利回りです。

楽ラップは長期・積立・分散投資を前提として利用します。実際の運用利回りは、始めるタイミングや積立金額で利用者によって異なるので、公式サイトの運用実績はあくまで参考程度に見ておくといいでしょう。

らくらく投資や他社のロボアドバイザーと運用実績を比較

続いては、らくらく投資と他社投資一任型ロボアドバイザーの運用実績を比較します。

サービス名 楽ラップ ROBOPRO ウェルスナビ Wealth Wing THEO+
docomo
SUSTEN SBIラップ ザ・ハイブリッド ON COMPASS
画像 楽ラップ ROBOPROロゴ画像 WealthNavi(ウェルスナビ) Wealth Wing THEOテオ+docomo サステン(SUSTEN) SBIラップ ザ・ハイブリッド ON COMPASS
1年間実績 6.27% 11.33% 11.68% 22.85% 10.91% 1.19% 10.8% 集計中 8.87%
3年間実績 18.98% 41.78% 46.72% - 40.44% - - 集計中 33.25%
※実績は2023年9月に調べた最新のデータで、各サービスが8月末に公開しているものです。

楽ラップと他の投資一任型ロボアドバイザーを比較すると、直近3年間・1年間の運用実績ともにROBOPROが最も高くなっています。

ROBOPROはAIを活用して相場の値動きを分析し、ポートフォリオを柔軟に変えながらパフォーマンスの最大化を目指すロボアドバイザーです。そのため、運用コースは1つしか用意されておらず、リスク許容度に合わせた運用はできません。

楽ラップはリスク許容度に合わせて5つの運用コースから選択でき、必要に応じて下落軽減機能も利用できます。運用実績にこだわるならROBOPROがおすすめですが、楽天証券でリスク許容度に合わせたお任せ運用をしたいなら楽ラップを選ぶといいでしょう。

ROBOPROの詳細は以下の記事にまとめています。ロボアドバイザーは運用実績で選びたい方は、ぜひご覧ください。

ROBOPROの解説はこちら
1カ月
楽ラップ 保守型 やや保守型 やや積極型 積極型 かなり積極型 全コース平均
-0.39% -0.15% -0.14% -0.14% -0.09% -0.17%
らくらく投資 のんびりコース じっくりコース なかなかコース しっかりコース がっちりコース 全コース平均
-0.72% -0.4% -0.12% 0.12% 0.39% -0.12%

6カ月
楽ラップ 保守型 やや保守型 やや積極型 積極型 かなり積極型 全コース平均
3.21% 5.33% 7.5% 9.58% 11.5% 7.84%
らくらく投資 のんびりコース じっくりコース なかなかコース しっかりコース がっちりコース 全コース平均
2.93% 5.44% 7.73% 9.91% 12.28% 7.82%

1年
楽ラップ 保守型 やや保守型 やや積極型 積極型 かなり積極型 全コース平均
-0.03% 2.81% 5.74% 8.64% 11.53% 6.27%
らくらく投資 のんびりコース じっくりコース なかなかコース しっかりコース がっちりコース 全コース平均
-0.62% 2.46% 5.26% 7.97% 10.77% 5.34%
※らくらく投資が2021年6月に運用開始したので、直近1年間までの運用実績を掲載
※実績は2023年9月に調べた最新のデータで、各サービスが8月末に公開しているものです。


楽ラップとらくらく投資の運用実績を比較すると、直近1年間はどの運用コースも楽ラップが上回っています。楽天証券のお任せ資産運用サービスで運用実績にこだわるなら、現状は楽ラップを選ぶのおすすめと言えます。

しかし、らくらく投資はつみたてNISAで運用できる投資信託で、楽天カード・楽天キャッシュ・楽天ポイントを使って投資できるのが魅力です。

つみたてNISAや楽天のキャッシュレスサービスで積立投資を始めたい方は、らくらく投資を選ぶといいでしょう。

楽天証券でらくらく投資を始める

以上、楽ラップと主要投資一任型ロボアドバイザー・らくらく投資の運用実績を比較しました。次章では、楽ラップの評判・口コミを調査してわかった、楽ラップを利用するメリットを解説します。

口コミ・評判でわかった楽ラップ5つのメリット

口コミ・評判でわかった楽ラップのメリット

楽ラップの口コミ・評判を調査した結果、以下5つのメリットがあることがわかりました。

楽ラップのメリット一覧

  1. 最低1万円から少額で積立投資が可能
  2. 楽天証券の口座で始められる
  3. 手数料が比較的安い
  4. 株式の下落ショックを抑える機能が使える
  5. 国内投資信託(ファンド)を運用するので為替リスクが低い

上記のメリットを把握しておくと、楽ラップの魅力が理解できるでしょう。では、1つずつ解説していきます。

最低1万円から少額で積立投資が可能

楽ラップは、最低1万円から利用可能です。一般的なロボアドバイザーは投資金額が10万円のため、楽ラップのほうが資産運用を始めやすい金額です。

毎月の積立金額も、1万円から1円単位で設定可能。楽天銀行と連携すれば、銀行口座から自動的に楽ラップへ入金してくれるので、基本的にほったらかしで運用できます。

楽天証券の口座で始められる

楽ラップは、総合ネット証券として口コミで評判がある楽天証券のサービスです。楽ラップ以外にも、株式や投資信託といった金融商品の取引が1つの証券口座でおこなえます。

楽ラップを利用しながら他の金融商品の同時に取引もできるので、保有資産の一括管理が可能。将来的に、ロボアドバイザー以外の金融商品も取引したい方は、楽ラップが利用できる楽天証券がおすすめです。

手数料が比較的安い

楽ラップは、他の投資一任型ロボアドバイザーと比べて手数料が安いと口コミで評判です。

楽ラップの手数料体系は、固定報酬型と成果報酬型の2種類から選べます。固定報酬型の手数料は年率0.98502%(税込)、成果報酬型は年率0.8752%(税込)に加えて運用益の5.5%となっています。(※1)

楽ラップの手数料体系
引用:楽ラップ 公式サイト「手数料」2023年9月(https://wrap.rakuten-sec.co.jp/commission/)

ほとんどの投資一任型ロボアドバイザーは固定報酬型のみ採用しており、手数料は年率1%程度です。そのため、固定報酬型で運用するなら楽ラップのほうが手数料が割安になります。

また、成果報酬型の手数料は運用の仕方によって変動するので、一概に固定報酬型と比較できません。ただ、楽ラップ公式サイトによると、年間の運用成果が2%を超えると固定報酬型のほうが安くなると公表されています。

固定報酬型と成果報酬型の分岐点のグラフ
引用:楽ラップ 公式サイト「手数料」2023年9月(https://wrap.rakuten-sec.co.jp/commission/)
※1:手数料にはファンド費用も含まれる

株式の下落ショックを抑える機能が使える

楽ラップには、株式の下落リスクを抑えてくれる「DRC(下落ショック軽減)機能」が用意されています。楽ラップのDRC機能を利用すると、市場が不安定になった際、下落の幅を抑えることが期待できます。

一方、市場が好調で順調に値上がりしている状態では、その恩恵を十分に受け取れない可能性があります。つまり、DRC機能は市場の値動きの影響を受けにくくする機能ということ。

DRC機能の切り替えは、毎月1回まで変更が可能。損失を抑えつつより大きな利益を狙いたい方は、市場の様子を見ながらDRC機能を利用するのがおすすめです。

国内投資信託(ファンド)を運用するので為替リスクが低い

楽ラップの投資対象は、国内18銘柄の投資信託です。投資信託は日本円で取引するため、為替リスクを抑えるメリットがあります。

一般的なロボアドバイザーは、海外ETF(上場投資信託)に投資します。海外EFTは外貨で取引するため、為替リスクは避けられません。

運用利が出ているとしても、為替相場の影響で最終的には損失が出る可能性があります。そのため、為替リスクを避けたい方には、楽ラップがおすすめといえます。

\最低1万円から始められる/

楽ラップの始め方へ進む

始める前に知っておきたいデメリット

楽ラップのデメリット

楽ラップには、投資初心者にうれしいメリットが数多くある一方、以下のようなデメリットも存在します。

楽ラップのデメリット

  1. 元本保証ではない
  2. 短期的な利益は期待できない
  3. NISA・iDeCoは利用できない
  4. 費用が高くなる可能性がある
  5. スマホアプリで運用管理ができない


1つずつ解説します。

元本保証ではない

楽ラップはすべてお任せで資産運用してくれるサービスですが、元本保証ではありません。損失が発生する可能性があり、場合によっては元本割れが起こる可能性もあります。

元本保証がないことは、あらゆる資産運用でいえるデメリットです。ただ、楽ラップを含めたロボアドバイザーは、長期的に運用することが前提です。一時的に損失が出たとしても、価格が回復する可能性はあります。

短期的な利益は期待できない

先ほど述べたように、楽ラップは、長期的な運用が前提のサービスです。そのため、短期間で大きな利益を狙うことはあまり期待できません。

逆に時間をかけてコツコツ積立投資をすれば、より大きなリターンを得られる可能性があります。リスクを抑えつつ、将来の資産を築きたい方は、楽ラップを運用するのがおすすめです。

NISA・iDeCoは利用できない

楽ラップは、NISA・iDeCoの非課税枠に対応していません。楽ラップで利益を得たら、利益に対して20.315%の納税が必要です。

投資で得た利益にかかる税金を抑えたい方は、基本的に投資一任型ロボアドバイザーはおすすめできません。

しかし、楽天証券にはつみたてNISAに対応したお任せ資産運用サービスのらくらく投資があります。楽ラップと同じようにリスク許容度に応じた5つ運用コースが選べて、自動リバランス機能も利用可能です。

そのため、楽天証券のNISA口座でお任せ運用を始めたい方は、楽ラップよりもらくらく投資を利用するといいでしょう。

費用が高くなる可能性がある

楽ラップの手数料は固定報酬型と成果報酬型の2種類用意されており、一度設定してしまうと1年間は変更ができません。

とくに成果報酬型は、運用利益が大きいほど手数料が増加するため、場合によっては他のロボアドバイザーよりも割高になる可能性があります。

具体的な費用は、固定報酬型が最大0.97%で、成果報酬型は最大0.86%+運用益の5.5%。運用益が2%を超えると、固定報酬型ほうが割安となります。

固定報酬型と成果報酬型の分岐点のグラフ
引用:楽ラップ 公式サイト「手数料」2023年9月(https://wrap.rakuten-sec.co.jp/commission/)

したがって、楽ラップの手数料は基本的に固定報酬型がおすすめ。実際、楽ラップ公式サイトによると、利用者の85%が固定報酬型を選んでいます。口コミでも、固定報酬型ほうが安く抑えられると評判です。

スマホアプリで運用管理ができない

楽ラップには、ウェルスナビやTHEOのように専用のスマホアプリが用意されていません。楽ラップの運用実績や資産配分(ポートフォリオ)を確認するには、ブラウザで楽天証券へのアクセスが必要です。スマートフォンで簡単に運用実績を確認できず、少し利便性が低いといえます。

ただ、楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」なら、簡単な運用実績が確認可能です。株式や投資信託も同時に確認できるので、楽天証券で他の資産も保有するなら、そこまで不便ではないでしょう。

楽ラップをおすすめできる人を紹介

楽ラップをおすすめできる人

楽ラップのメリット・デメリットを踏まえると、以下のような人に楽ラップはおすすめできます。

楽ラップをおすすめできる人

  1. 楽天証券の商品と一緒に運用したい人
  2. 市場の値動きを見ながらロボアドバイザーを使いたい人
  3. 為替リスクを抑えたい人


上記で1つでも当てはまる方は、ぜひ楽ラップの利用を検討してみてください。

楽天証券の商品と一緒に運用したい人

楽ラップは、楽天証券の商品を取引しつつ、同時にロボアドバイザーも利用したい人におすすめです。

他のロボアドバイザーと違い、楽天証券の総合証券口座を持っていれば、すぐに利用できます。最低投資金額は1万円と、他のロボアドバイザーよりも比較的安価で始められます。

市場の値動きを見ながらロボアドバイザーを使いたい人

楽ラップには下落ショック軽減(DRC)機能が用意されており、毎月1回まで切り替えが可能です。市場の動きに合わせてDRC機能を活用すれば、損失を抑えつつ、より大きなリターンが期待できます。

ロボアドバイザーは、資産運用に必要な作業をすべてお任せできます。逆に言えば、自ら手を付けることが一切できません。

しかし、楽ラップのDRC機能を使えば、市場の様子を見ながらある程度の調整が可能です。

ロボアドバイザーを利用したいけど全部任せるのでは少し物足りない方は、楽ラップを利用してみてはいかがでしょうか。

為替リスクを抑えたい人

楽ラップの投資対象は、18銘柄の国内投資信託です。投資信託は日本円で取引するため、為替リスクによる損失を抑えられます。

一般的なロボアドバイザーは海外ETF(上場投資信託)に投資するため、為替リスクは避けられません。運用で利益が出たとしても、円高の影響で最終的に損する可能性があります。

そのため、為替リスクを抑えつつロボアドバイザーを利用したい方は、投資信託に投資する楽ラップがおすすめです。

楽ラップの申し込み方法へ移動する

では、実際に楽ラップを利用しているユーザーからはどのような評判・口コミが出ているのでしょうか?次章では評判・口コミを確認しましょう。

リアルな口コミ・評判を徹底解説!

楽ラップの口コミ・評判

ここまで楽ラップのメリット・デメリットを解説し、おすすめの人を紹介しました。ただ、楽ラップの魅力が理解できたとしも、実際の利用者の評判が気になりますよね。

そこで、この章では楽ラップの評判を徹底調査し、気になる口コミを掲載しています。楽ラップのリアルな評判が知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

















以上が、楽ラップのリアルな口コミ・評判です。時期によって利益が出ている口コミもあれば、損失が出た口コミも見受けられました。現状満足している評判もあれば、思うような実績が出ず解約した評判もあります。

口コミ・評判の調査結果としては、楽ラップを始めるタイミングや運用金額によって、実際の評判は大きく変わるといえます。

口コミ・評判を参考に、ぜひ楽ラップを始めるか、ご検討ください。

楽ラップを始める3STEP

楽ラップの始め方を解説

最後にロボアドバイザー楽ラップを始める方法をご紹介します。具体的な流れは、以下の3STEPです。

  1. 楽天証券の公式サイトで口座開設する
  2. 質問に回答して運用コースを決める
  3. 投資金額と手数料コースを選択して発注


順番に、図解を交えながら解説していきますね。

STEP①楽天証券の公式サイトで口座開設する

まずは楽天証券の総合証券口座を開設します。楽天証券の公式サイトへアクセスして、申し込み手続きをしましょう。

口座開設の流れはいたって簡単。最短5分で申し込みが完了します。楽天会員ではない方は、同時に楽天会員の登録もできます。

楽天証券の口座開設の画面
引用:楽天証券 公式サイト「口座開設」2023年9月(https://www.rakuten-sec.co.jp/)

スマートフォンによる本人確認で申し込みすれば、最短翌営業日から取引可能です。

STEP②質問に回答して運用コースを決める

楽天証券の口座開設が完了したら、会員ページでログインし「楽ラップ」を選択します。

楽ラップのメニュー画面
引用:楽天証券 公式サイト「トップ」2023年9月(https://www.rakuten-sec.co.jp/)

そのまま「運用コース診断」をタップし、16つの質問に回答します。質問は性別(男性・女性)や投資経験など、どれも簡単な内容です。

楽ラップ質問内容の一例

質問に回答したら、あなたに最も適した運用コースが提案されます。運用コースに問題がなければ、そのまま注文画面へ進みましょう。

楽ラップ運用コースの提案結果

STEP③投資金額と手数料コースを選択して発注

最後に、楽ラップの投資金額と手数料コースを選択します。

投資金額は、初期金額と毎月の積立金額を設定してください。最低1万円から1円単位で決められます。金額が決まったら積立指定日を選択し、手数料コースを選びましょう。楽ラップの利用者の中では、固定報酬型を選ぶ方が85%のようです。

楽ラップの注文画面

楽ラップの注文内容が決まったら、各種契約内容を確認して発注すれば完了です。

どなたでも簡単に始められるので、ぜひ楽ラップで将来の資産形成を始めてみてください。

\最短5分で完了!/

楽天証券口座で楽ラップを始める

口コミ・評判のまとめとよくある質問

当記事は、楽ラップの口コミ・評判からわかったメリット・デメリットを踏まえ、おすすめの人を紹介しました。

最後に、楽ラップの特徴を簡単にまとめておきます。

  • 最低1万円から投資できる
  • 初期金額・積立金額ともに1万円から投資できるため、少額で気軽に始められる。楽天銀行と連携すれば、毎月自動で銀行口座から入金可能。

  • 手数料は2コースから選べる
  • 固定報酬型と成果報酬型の2種類から選択可能。固定報酬型の手数料は最大0.97%とロボアドバイザーのなかでは最安レベル。

  • 株式の下落リスクを軽減できる
  • 株式の配分率を自動的に下げて市場の影響を抑える「下落ショック軽減(DRC)機能」が利用可能。切り替え手続きは毎月1回まで設定できる。

  • 為替リスクを抑えられる
  • 一般的なロボアドバイザーは海外ETFに投資するが、楽ラップの投資対象は国内18銘柄の投資信託。日本円で取引するため、為替リスクを抑えられる。


以上の特徴を踏まえると、楽ラップをおすすめできる人は以下のとおりです。

  • 気軽に資産運用を始めたい初心者
  • 市場の値動きを見ながらロボアドバイザーを使いたい人
  • ロボアドバイザーの為替リスクを抑えたい人


ロボアドバイザーは数多く存在しますが、上記に当てはまる人は楽ラップでの資産運用がおすすめ。楽ラップを管理する楽天証券は、最短5分で手続きが完了するので、誰でも簡単に申し込めます。

すべてお任せ運用できる楽ラップで、ぜひ資産運用を始めてみてください。

最短5分で開始!
楽ラップの始め方へ戻る


以降は、楽ラップのよくある質問をまとめています。

ウェルスナビとの違いは?どっちが良い?

口コミ・評判で人気No1のロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」は、楽ラップと同じようにお任せで資産運用ができるサービスです。

楽ラップとウェルスナビの違いを、以下の表にまとめてみました。


楽ラップ ウェルスナビ
運営会社 楽天証券株式会社 ウェルスナビ株式会社
預かり資産 980億円※2021年6月時点 8,000億円※2023年4月時点
口座開設数 864口座※2022年12月時点 35万口座※2022年9月時点
最低投資金額 1万円 1万円
積立金額 1万円以上1円単位 1万円以上
積立頻度 月1回 月1〜5回
運用金融商品 投資信託 海外ETF
運用銘柄数 18銘柄 7銘柄
運用パターン 5通り 5通り
入金手数料 無料
※銀行振込は各金融機関の手数料が発生
無料
※銀行振込は各金融機関の手数料が発生
手数料
(年率・税込)
固定報酬型:最大0.97%
 成果報酬型:最大0.86%+運用益5.5%
1.1%
出金手数料 無料 無料
自動リバランス 3ヵ月ごと
6ヵ月ごと
下落リスク対策 ×
NISA対応 ×
税金対策 ×
※ウェルスナビ・楽天証券公式サイトを基に2023年9月作成

ウェルスナビは海外ETFに対して、最低1万円から投資可能。税負担軽減機能が搭載されており、おまかせNISAで運用すれば運用益を非課税にできます。

楽ラップは国内の投資信託に対して、1万円から投資できます。任意で下落ショック軽減機能が利用できるため、市場の動きに合わせて運用方法の切り替えも可能です。

ウェルスナビの詳細情報が知りたい方は、以下のリンクをご覧ください。

ウェルスナビの詳細はこちら

運用コースは変更できる?

楽ラップの運用コースは、運用開始日の翌々月から手続きできます。変更申請は、月1回までです。

ただし、積立金額・増額・減額いずれかの変更手続きをすると、運用コースの変更はできません。

確定申告は必要?

特定口座(源泉徴収あり)で運用すれば、楽ラップの確定申告は不要です。楽天証券が納税の手続きを行ってくれます。

特定口座(源泉徴収なし)や一般口座で運用すると、ご自身で確定申告をおこなう必要があります。

解約方法が知りたい

楽ラップの解約方法は楽天証券の会員ページから、楽ラップのメニューへアクセスすれば手続き可能です。

解約申し込み後、約10営業日以内に楽天証券の総合口座へ振り込まれます。

キャンペーンは実施している?

楽ラップのキャンペーンは実施されていません。しかし、楽天証券のキャンペーンは複数あります。

詳細は、楽天証券のキャンペーン情報の記事をご覧ください。