SBIラップの評判は?最新実績や口コミをもとに人気の理由を解説

SBIラップはSBI証券と株式会社FOLIOが共同運営する投資一任型ロボアドバイザーです。2022年上半期 ご契約増加件数 業界No.1(※)に輝き、注目を集めています。

実は、SBI証券が関わるロボアドバイザーは、SBIラップ以外にもFOLIO ROBO PRO(フォリオ ロボプロ)やSBIファンドラップがあります。そのため、当記事では他のサービスと比較したり、利用者の口コミ・評判を調査したりして、SBIラップのメリット・デメリットを紹介します。

SBI証券をお持ちの方や、投資一任型ロボアドバイザーを検討中の方もぜひご覧ください。

簡単に記事の概要をまとめると以下のとおりです。

SBIラップの記事のまとめ



引用:SBIラップ公式サイト「SBIラップ 2022年上半期 ご契約増加件数 業界No.1」2022年12月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_report/post/3BU8mpKjzutGFAYUUpDDd3.html)

著者

マネップ編集部

マネップ編集部には、 2級ファイナンシャル・プランニング技能士証券アナリスト第2次レベルなどの資格を有する者もおり、より正確な情報発信を心掛けています。

著者情報についての詳細はマネップ編集部をご覧ください。

目次

SBI証券が運営するSBIラップとは?他のサービスと比較しながら解説

SBIラップの基本情報

SBIラップとは、SBI証券と株式会社FOLIOが共同開発した投資一任型ロボアドバイザーです。株式会社FOLIOは、投資一任型ロボアドバイザーのFOLIO ROBO PROを提供しており、FOLIO ROBO PROはAIによる将来予測をもとに投資をしています。SBIラップは2022年4月にサービスをスタートしたため、サービス開始から1年未満ですが、FOLIO ROBO PROと同じアルゴリズムを利用することで好実績を目指しています。

また、SBIラップの評判を調査した際に、ウェルスナビと比較する口コミが多かったため、次ではSBIラップの特徴についてFOLIO ROBO PROやウェルスナビと比較しながら紹介します。

SBIラップ・FOLIO ROBO PRO・ウェルスナビとサービスの違いを比較

ここでは、SBIラップについて、ノウハウを提供しているFOLIO ROBO PROと、業界最大手のウェルスナビと比較しながら、特徴を紹介します。以下が3つのサービス比較表です。

サービス比較表

SBIラップ FOLIO ROBO PRO ウェルスナビ
運営会社 SBI証券 株式会社FOLIO ウェルスナビ株式会社
最低投資額 1万 10万 1万
コース 1コースのみ 1コースのみ 5コース
手数料 平均0.955%
0.88%〜
1.054%
(0.66%+
ファンド費用)
年率1.1% 年率1.1%
投資対象 投資信託 ETF ETF
リバランス 1カ月
(均等)
1カ月
(大幅変更あり)
6カ月
NISA対応 × ×
その他 ポイント付与 手数料割引 長期割

3つのサービスを比較した場合、SBIラップの特徴には運営会社がネット証券であることと、最低投資金額の低さが挙げられます。運営会社のSBI証券は株式・債券・FX・暗号資産などあらゆる金融商品を取り扱っているため、全ての投資をSBI証券で管理したい方にはSBIラップはおすすめです。また、最低投資金額が1万円~と他2つのサービスの10万円~に比べると安いので、試しやすい特徴があります。

SBIラップとFOLIO ROBO PROの違いは投資対象です。SBIラップの投資対象はSBI証券の投資信託8種類のみに限られています。また、リバランスの際も8種類の投資信託全てがポートフォリオに組み込まれます。一方でFOLIO ROBO PROの投資対象は米国ETF(上場投資信託)です。リバランスの際は相場に適したポートフォリオになるように、ある銘柄の配分をゼロにすることもあります。

実績紹介でもお伝えしますが、FOLIO ROBO PROのほうがSBIラップよりも実績が良い状況です。そのため、実績重視でお任せ投資をしたい方はFOLIO ROBO PROがおすすめです。

SBIラップとウェルスナビの違いは、コースの種類、NISA対応かどうかです。SBIラップは1コースのみに対してウェルスナビは投資戦略(リスク許容度)に合わせて5つのコースから選べます。自分でコースを選びたい方はウェルスナビがおすすめですが、完全にお任せして資産運用をしたい方はSBIラップがおすすめです。ただ、SBIラップはNISAに非対応ですので、一般NISAを利用したい方はウェルスナビを利用しましょう。

SBI証券に関わるロボアドバイザーの会社の3社をまとめると以下です。

ロボアドバイザー各社の違い
  • SBIラップ
  • 最低投資金額が1万円~始められ、株式や債券などあらゆる金融商品を1つのネット証券でまとめて購入したい方におすすめ

  • FOLIO ROBO PRO
  • 最低投資金額が10万円~だが、実績重視の方におすすめのロボアドバイザー

  • ウェルスナビ
  • 一般NISAに対応しており、投資戦略(リスク許容度)に応じて5つのコースから選べるロボアドバイザー


FOLIO ROBO PROとウェルスナビについての解説はそれぞれの詳細記事をご覧ください。



SBIファンドロボとの違いは運用手法が一任型か助言型かの違い

SBI証券のロボアドバイザーには、SBIラップにくわえてSBIファンドロボという助言型ロボアドバイザーがあります。それぞれの違いを以下の表にまとめました。

サービス比較表

SBIラップ SBIファンドロボ
投資形態 一任型 助言型
最低投資金額 1万 100円
手数料 年率0.955%(平均) 無料
※投資信託の手数料は別
特徴 銘柄の購入からリバランスまで全てお任せできる 銘柄の購入についてアドバイスをくれるが、購入は自分で行う

SBIファンドロボは、簡単な質問に答えることで、SBI証券が取り扱う投資信託から最も適した銘柄を提案してくれます。

お任せ投資ができるSBIラップと違い、SBIファンドロボは自分で銘柄を購入・運用管理をします。購入する投資信託によっては、SBIラップよりも手数料を抑えられます。手数料を抑えつつ、投資判断のアドバイスがほしい方はSBIファンドロボがおすすめです。

SBIファンドロボの詳細は
公式ページへ


以上がSBIラップの特徴についての紹介です。SBI証券の評判には実績に関わるものが多かったので、次章ではSBIラップの最新実績について解説します。

最新実績は?他の投資一任型ロボアドバイザーと比較し紹介

SBIラップの最新実績を紹介します。SBIラップは1コースしかないため、今回は他の投資一任型ロボアドバイザーと比較した実績を紹介します。以下は2023年2月末を基準とした実績です。SBIラップはリリースから1年経っていないものの、長期投資を前提としているため、直近6ヵ月の騰落率(実績)が高いものから載せています。

投資一任型ロボアドバイザーの実績比較表
(2023年2月末を基準)

1ヵ月 6ヵ月 1年
SBIラップ 0.41% 0.2% -
FOLIO
ROBO PRO
-0.45% 0.71% 8.64%
THEO+
docomo
2.07% -1.41% 6.75%
ウェルスナビ 集計中 集計中 集計中
Wealth Wing 5.54% 12.03% 27.26%
楽ラップ -0.3% -1.46% -2.56%
SUSTEN -1.88% -4.51% -10.7%
ONCOMPASS 1.89% -1.49% 4.29%
TOPIX 4.42% 1.8% 4.18%
※2023年3月確認

表より、直近6ヵ月間では、SBIラップの実績はWealth Wing(ウェルスウイング)やFOLIO ROBO PROのほうが好実績です。Wealth Wingは日本株のみに投資するロボアドバイザーです。一方でSBIラップやFOLIO ROBO PROは、複数の投資信託やETF(上場投資信託)を通して、金融商品の分散投資ができます。

分散投資をせずに実績のみで投資一任型ロボアドバイザーを選ぶ場合はWealth Wingが、分散投資をしつつ好実績を目指す場合はFOLIO ROBO PROがおすすめです。

SBIラップの実績について解説しました。SBIラップの実績は悪くはないですが、実際の利用者の評判は良いのでしょうか?続いてはSBIラップを利用している方の口コミ・評判を紹介します。Wealth WingやFOLIO ROBO PROについての解説はそれぞれの詳細記事をご覧ください。


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SBIラップの口コミ・評判を調査

SBIラップの口コミ・評判

SBIラップの口コミ・評判は、主に実績や手数料に関するものでした。中には、他のロボアドバイザーと併用して実績を比較するものもあります。今回は良い評判・悪い評判の両方を紹介します。

SBIラップの良い評判

投資判断が面白いという口コミ


SBIラップはAIによる将来予測でポートフォリオを変更します。そのため、人間では思いつかないようなリバランス(資産配分)になることへ面白さを感じる評判もあります。中には、ご自身の投資の参考にされる方もいらっしゃいました。

手数料が安いことへの口コミ


他の投資一任型ロボアドバイザーの手数料が年率1.1%に対し、SBIラップは平均0.955%(0.66%+ファンド費用)と安い設定です。さらに、運用額に応じて最大0.2%ポイント(Tポイント・Pontaポイント・dポイント)が貯められます。そのため、実質的に安いという評判もあります。

SBIラップは最低投資金額が1万円です。1万円を投資してポートフォリオから投資を勉強することも可能という口コミもありました。

SBIラップの悪い評判

他のロボアドバイザー比べて実績が良くないという口コミ


実績の章でもお伝えしたように、SBIラップの実績はFOLIO ROBO PROに比べると良くありません。そのため実績に関する悪い評判が見受けられました。また、投資判断にも懐疑的な声も。

分散投資で実績重視の場合は、FOLIO ROBO PROがおすすめです。

手数料が高いという口コミ


SBIラップの手数料は、投資一任型ロボアドバイザーの中では比較的に安いですが、インデックスファウンドに比べる高いことがあります。そのため、手数料が高いという評判もありました。

SBIラップの口コミ・評判は以上です。口コミ・評判では、実績や手数料に関するものが見受けられました。前章で紹介したSBIラップの特徴や今回の口コミ・評判を踏まえて、次章ではSBIラップのメリットとデメリットを解説します。

評判や他社比較でわかったSBIラップのメリット

SBIラップのメリットとデメリットについて、先にメリットから解説します。

SBIラップのメリット

  • 他の投資一任型ロボアドバイザーに比べて手数料が比較的安い
  • SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
  • AIが市場動向を分析し世界中の金融商品に分散投資できる
  • 最低1万円から積立投資ができる
  • 運用額に応じてポイントが貯まる

では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

他の投資一任型ロボアドバイザーに比べて手数料が比較的安い

SBIラップのメリットの1つ目は、手数料の安さです。SBIラップで発生する費用は、0.66%の手数料と信託報酬の2種類です。以下が手数料を図解したものです。

SBIラップの手数料体系 引用:SBIラップ公式サイト「手数料・ポイントプログラム」2023年3月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_price.html)

SBIラップは8つの投資信託に分散投資し、相場の状況に合わせて資産配分を変更するため、信託報酬も都度変わります。SBIラップの公式サイトによると、信託報酬は0.220%~0.394%で、平均値は0.295%と公開されています。したがって、SBIラップの実質的な費用は0.88%〜1.054%となり、平均は0.955%です。

他の投資一任型ロボアドバイザーと手数料を比較してみましょう。

各サービスの手数料の比較表

サービス名 手数料
SBIラップ 平均0.955%
(0.66%+信託報酬平均0.255%)
楽ラップ ①固定報酬型:0.715%+信託報酬
②成果報酬型0.605%+運用益5.5%+信託報酬
SUSTEN 成果報酬型
ウェルスナビ 1.1%
THEO 1.1%
FOLIO ROBO PRO 1.1%
ON COMPASS 1.0075%

表より、SBIラップの手数料は他の投資一任型ロボアドバイザーに比べると比較的安いことが分かります。ただし、運用中は必ず手数料を支払はないといけないことがデメリットです。

手数料が気になる方は、成果報酬型のSUSTENがおすすめです。ただし、2023年の最新実績ではSUSTENよりもSBIラップが良いことは理解しておきましょう。



SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる

SBIラップのコア・サテライト戦略の図 引用:SBIラップ公式サイト「SBIラップの魅力」2023年3月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_top.html)

SBIラップをおすすめできる理由には、総合ネット証券会社であるSBI証券の口座で運用できることです。

ウェルスナビやFOLIO ROBO PROなど、主要なロボアドバイザーは他の金融商品を取り扱っていません。個別株や投資信託などに投資したい場合、別途証券口座を開設する必要があります。

SBI証券口座を一つ開設すれば、同時にあらゆる金融商品に投資が可能です。SBIラップで将来の資産(コア資産)を築きつつ、その他の高いリターンが期待できる商品(サテライト商品)に投資すれば、効率的な資産運用が行えます。

そのため、ロボアドバイザーを利用しつつ他の投資にも挑戦したい方にも、SBI証券のSBIラップはおすすめです。

AIが市場動向を分析し世界中の金融商品に分散投資できる

SBIラップの運用戦略の概要図 ※参考・画像引用:SBIラップ公式サイト「サービス概要」2023年3月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_service.html)

SBIラップ最大の特徴が、FOLIO ROBO PROと同じAIを駆使した運用を行うことです。

SBIラップでは、TOPIXやS&P500など40種以上のマーケットデータを常に分析し、そのデータに基づいて資産配分を決定。ベースとなる運用戦略には、ノーベル経済学賞を受賞した運用アルゴリズム(※)を採用し、リスクを抑えつつリターンの最大化を目指します。

リバランスは月に1回ですが相場が急変した際も、臨時で投資配分を調整してくれます。さらに、機械学習を採用することで、運用アルゴリズムは常に改善されるとのこと。市場の状況に合わせて常に運用戦略を最適化しています。

投資先は、8種類のSBIラップ専用の投資信託(投資ファンド)に分散投資します。SBIラップの運用戦略をもとに分配投資をするので、ファンドを選ぶ必要もなければ、投資配分を変更する必要もありません。投資対象のファンドは以下の通りです。

SBIラップの投資信託

分類・地域 ファンド名
米国株式 (ラップ専用)SBI・米国株式
先進国株式 (ラップ専用)SBI・先進国株式
新興国株式 (ラップ専用)SBI・新興国株式
米国債券 (ラップ専用)SBI・米国債券
米国ハイイールド債券 (ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券
新興国債券 (ラップ専用)SBI・新興国債券
米国不動産 (ラップ専用)SBI・米国不動産
(ラップ専用)SBI・ゴールド

AI投資で高いリターンを出すFOLIOからノウハウ提供

SBIラップのノウハウ提供元FOLIOの画像
※ 参考:PRtimes「FOLIO ROBO PRO コロナ禍で激動の2020年を切り抜け、1年間の運用実績が約+13.99%!」2021年1月(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000022761.html)

SBIラップで用いられるAIは、オンライン証券会社の株式会社FOLIOからノウハウを受けています。

株式会社FOLIOでは、2020年からAIを活用したロボアドバイザー「FOLIO ROBO PRO」を提供中。2020年2月のコロナショックでは株価暴落を先読みし、米国債券の比率を大きく上げたことで損失を最小限に抑えた(※)と話題に。

SBIラップは、AI投資で確かな実績を出している株式会社FOLIOのノウハウを活用するため、多くの投資家から注目を集めています。

FOLIO RBO PROの
口コミ・評判を見てみる


最低1万円から積立投資ができる

SBIラップは、最低1万円から始めることができます。他の投資一任型ロボアドバイザーの多くが最低投資金額が10万円以上なので、比較的始めやすい金額です。

SBIラップの評判の中には、1万円だけ入金して、SBIラップのポートフォリオを自身の投資の参考にするという口コミもありました。最低投資金額が低いからこそ幅広い使い方ができます。

また、SBIラップでは毎月の積立投資も、最低1万円から1,000円単位で設定でき、入金は連携した銀行口座から自動的に引き落としが可能です。一度設定すれば、必要な作業はすべてSBIラップが行ってくれるので、基本的にほったらかしで投資ができます。

運用額に応じてポイントが貯まる

SBIラップのポイントプログラムについて解説
引用:SBIラップ公式サイト「SBI証券のポイントサービス」2023年12(https://www.sbisec.co.jp/ETGate)

SBIラップを利用すれば、運用額に応じて最大0.2%のポイントが付与されます。運用するだけでもらえるので、実質的な手数料も抑えるという評判もありました。

ポイント付与率は月間の平均運用額に応じて変わり、1,000万円未満で0.1%、1,000万円以上で0.2%。例えば、月間の平均運用額が1,000万円だとすると、約1,700ポイント付与される計算です。

さらに、付与されるポイントはTポイント・Pontaポイント・dポイントから選択可能。お好きなポイントが貯められるSBIラップはSBIラップのみです。ちなみに、TポイントならSBI証券の投資信託の購入で使えます。

SBIラップの申し込み方法を見る

評判や他社比較でわかったSBIラップのデメリット

SBIラップのメリットは、以下の3つです。

SBIラップのデメリット

  • NISAに非対応で節税メリットがない
  • クレカ積立に対応していない
  • 運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い

では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

NISAに非対応で節税メリットがない

SBIラップのデメリット1つ目は、NISAに対応していないことです。SBIラップはNISAに対応していないため、投資で得た利益に対して20.315%の税金が課せられます。また、他の投資一任型ロボアドバイザーには節税機能が備わっているものもありますが、SBIラップにはありません。

NISAに対応している投資一任型ロボアドバイザーはウェルスナビ(一般NISAのみ)です。NISAを利用したい方はウェルスナビがおすすめです。

もし、SBI証券の中で複数の金融商品を購入する場合は、特定預りの損益と合算されるため損益通算ができます。

クレカ積立に対応していない

クレカ積立とは積立投資の投資金額をクレジットカードで支払うことです。クレジットカード支払いにすることで、ポイントが貯まるメリットがあります。一部の投資一任型ロボアドバイザーでは取り入れているものの、SBIラップは対応していません。

SBIラップでは、銀行引き落としでの積立投資には対応しているので、毎月振り込む手間はなく積立投資ができます。

運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い

3つ目のSBIラップのデメリットは、運用歴がどのロボアドバイザーよりも短いことです。2023年では、ウェルスナビは運用歴6年であることに対し、SBIラップは1年未満です。そのため、長期投資の実績が分からないことを懸念する方もいらっしゃいます。

しかし、SBIラップは、運用歴3年のFOLIO ROBO PROのアルゴリズムを利用しています。過去3年間のFOLIO ROBO PROの最新実績は、ウェルスナビよりも良い状況です。

過去の実績は、将来の利益を保証するものではありませんので、SBIラップに投資したいものの損失リスクが気になる方は、ご自身の許容範囲の金額から投資をしましょう。

以上がSBIラップのメリットとデメリットです。SBI証券と株式会社FOLIOが共同運営する投資一任型ロボアドバイザーだからこそ、両社の良さを引き出したサービスになっています。次章では、これまでの内容を踏まえてSBIラップにおすすめの方を紹介します。

まとめ|SBIラップは証券口座とまとめてロボアドバイザー投資をしたい方向け

エスビーアイラップをおすすめできる人

SBIラップについてサービスの仕組みから口コミ・評判、メリット・デメリットについて解説しました。最後にSBIラップがおすすめな方を紹介します。

SBIラップのメリット

  • 手数料が比較的安い
  • SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
  • AIが市場動向を分析し世界中の金融商品に分散投資できる
  • 最低1万円から積立投資ができる
  • 運用額に応じてポイントが貯まる

SBIラップのデメリット

  • NISAに非対応で節税メリットがない
  • クレカ積立に対応していない
  • 運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い

メリット・デメリットより、SBIラップがおすすな方はSBI証券で他の金融投資をしつつ、投資一任型ロボアドバイザーを利用したい方です。SBI証券の総合証券口座があれば利用できるので、SBIラップを運用しつつ個別株や投資信託など、他の金融商品も合わせて投資可能。資産運用で初心者におすすめな「コア・サテライト戦略」が簡単に実践できます。

他の金融商品を購入予定がなく、投資一任型ロボアドバイザーだけを検討している方は、FOLIO ROBO PROやウェルスナビがおすすめです。3サービスの違いは以下です。

ロボアドバイザー各社の違い
  • SBIラップ
  • 最低投資金額が1万円~始められ、株式や債券などあらゆる金融商品を1つのネット証券でまとめて購入したい方におすすめ

  • FOLIO ROBO PRO
  • 最低投資金額が10万円~だが、実績重視の方におすすめのロボアドバイザー

  • ウェルスナビ
  • 一般NISAに対応しており、投資戦略(リスク許容度)に応じて5つのコースから選べるロボアドバイザー




これから資産運用を始めたい方は、リスクを抑えて高いリターンを期待できるSBIラップで、将来の資産を築いてみてください。

SBIラップを始める方法

エスビーアイラップの申し込み方法

最後に、SBIラップの申込方法について図解を交えて解説します。申し込み方法は至って簡単です。以下の3ステップで完了します。

  1. SBI証券の口座を開設
  2. ラップ講座の新規申し込み手続き
  3. 初回入金と積立金額を設定

では、SBIラップの始め方を順番に見ていきましょう。

①SBI証券の口座を開設

まずは、SBI証券口座を開設します。SBIラップはSBI証券のサービスなので、始めるにはSBI証券口座が必要です。

本人確認書類の提出をネットで行えば、最短翌営業日から取引が始められるのでおすすめです。

申し込みが完了したら審査に入ります。無事審査が完了したら初回ログインIDとパスワードが発行されるので、会員サイトへログインして初回設定の手続きをすれば口座開設は終了です。

②ラップ口座の新規申し込み手続き

SBI証券の口座開設が完了したら、さっそく会員サイトにログインしてSBIラップのページへ進み、ラップ口座の新規申し込みをおこないます。

SBIラップの申し込みは、各種規約や書類の確認と同意だけ。申し込み後は審査に移り、審査結果はメールで通知されます。

毎営業日13時までに申し込めば、最短翌営業日の16時30分頃に審査が完了します。

③ログインして初回入金と積立金額を設定

無事審査が完了したら、購入手続きへ進みます。初回入金額と毎月の積立額を設定しましょう。

それぞれ、最低1万円から1,000円単位で注文可能です。お好きな金額を入金すれば、あとはSBIラップが自動で運用を開始。ほったらかしで資産運用が始められます。

初回入金と積立金額のスケジュールは下記のとおりです。それぞれ反映されるタイミングが異なるので、あらかじめ把握しておきましょう。

▼初回入金のスケジュール SBIラップ初回入金のスケジュール

▼積立入金のスケジュール SBIラップ積立入金のスケジュール
引用:SBIラップ公式サイト「利用開始までの流れ・操作ガイド」2023年3月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_guide.html)

SBI証券口座を開設して
SBIラップを始める


よくある質問

SBIラップのメリットとデメリットは?

SBIラップのメリットとデメリットは以下です。

SBIラップのメリット

  • 手数料が比較的安い
  • SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
  • AIが市場動向を分析し世界中の金融商品に分散投資できる
  • 最低1万円から積立投資ができる
  • 運用額に応じてポイントが貯まる

SBIラップのデメリット

  • NISAに非対応で節税メリットがない
  • クレカ積立に対応していない
  • 運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い

詳細は、こちらをご覧ください。

NISA口座に対応している?

SBIラップは、一般NISA・つみたてNISAどちらも対応しておりません。SBIラップで得た利益にかかる税金は確定申告する必要があります。

ただ、SBI証券口座で特定口座を利用している場合は、税金の申告をSBI証券が代わりにおこなってくれます。

アプリでパフォーマンス結果の管理はできる?

SBIラップは、他のロボアドバイザーのように専用のアプリがありません。運用資産のチェックや追加投資などの各種手続きは、SBIラップWebページへアクセスしてください。

運用シミュレーション(バックテスト)・運用レポートは確認できる?

SBIラップの公式サイトでは、どのくらい資産が増えるか運用シミュレーションが公開されています。また、毎月運用レポートが公開されており、こちらもSBIラップ公式サイトで確認できます。

税金はどうやって支払う?

SBIラップも金融商品の一つなので、利益に対して20.315%の税金を納める必要があります。ただ、特定口座で始めればSBI証券が納税の手続きを代わりにおこなってくれます。

法人口座は開設できる?

SBIラップでは、現状法人口座は開設できません。

ウェルスナビ for SBI証券は終了?

ウェルスナビ for SBI証券は2022年10月24日(月)をもって終了しました。