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データの参照元・実績の計算方法について
当記事では以下の各サービスの公式データをもとに実績を比較・紹介しています。サービス参照元
- ウェルスナビ:運用データ
- THEO+ docomo:お金のデザイン ニュース
- ONCOMPASS:ファンド情報
- 楽ラップ:運用状況
- ROBOPRO(ロボプロ):ROBOPROの実績
- SUSTEN:ファンド情報
- Wealth Wing:「運用成績」に関連するコラム
- SBIラップ:レポート・コラム
※毎日の運用実績を公開しているサービスは、該当月の最終日の実績を参考にしています。
※Wealth Wingはコース平均と当月の好実績のコースしか実績を公表していないため、コース平均のみを紹介しています。
※THEO+ docomoは231通りのコースがあるため、コースの平均のみを紹介しています。
※実績は、全て手数料を差し引いたものです。楽ラップは手数料プランが複数あるため、0.715%で計算しています。
実績の計算方法
{(該当月の実績)/(基準日の実績)}ー1※実績を一覧で公表していないサービスは、以下で計算しています。
- ROBOPRO(ロボプロ) 設定来を100とし、設定来の騰落率から該当月の実績を算出しています。
- SBIラップ 実績を公開した2022年4月の前月(2022年3月)を100とし、前月比の実績から該当月の実績を算出しています。
各公式サイトので公表データをもとに実績を集計するため、当記事は翌月の中旬に更新しています。
※最新の実績は、以下のボタンから別ページへお進みください。
ロボアドバイザーの
運用実績情報はこちら
SBIラップは金融市場の変化に合わせて投資配分を変えつつ、パフォーマンスの最大化を目指します。銘柄を選ぶ知識や時間がない方でも、お任せで分散投資を始められるのがメリットです。しかも、2022年上半期ご契約増加件数業界No.1(※)に輝いたことで、口コミで注目を集めています。
当記事では、SBIラップの類似サービスと比較したり利用者の口コミ・評判を調査したりして、SBIラップのメリット・デメリットを紹介します。
SBI証券をお持ちの方や投資一任型ロボアドバイザーを検討中の方は、ぜひ当記事をご覧ください。
引用:SBIラップ公式サイト「SBIラップ 2022年上半期 ご契約増加件数 業界No.1」2022年12月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_report/post/3BU8mpKjzutGFAYUUpDDd3.html)
【News】新サービス「匠の運用コース」が2023年7月15日リリース

SBIラップは2023年7月15日から、新サービス「匠の運用コース」がスタートします。
当コースは、野村アセットマネジメント独自の運用戦略を採用し、市場環境の変化に合わせてポートフォリオを変えながら運用するのが特徴です。さらに、アクティブファンドへ投資することで、高い投資効果を目指します。
従来のSBIラップとの違いは、こちらで解説しています。
目次
SBIラップとは?他のサービスと比較しながら解説
SBIラップとは、SBI証券が提供する投資一任型ロボアドバイザーです。SBIラップという名前の都合上、大手証券会社が提供するファンドラップと混同しやすいため、ファンドラップとロボアドバイザーの違いを紹介します。
- 投資一任型ロボアドバイザー サービス運営会社が事前に運用コースを用意しており、利用者自身がコース選択してお任せ運用する
- ファンドラップ 証券会社の専任スタッフからアドバイスをもらい、オーダーメイドでポートフォリオを組んで運用する
上記の違いを踏まえて、SBIラップのサービス内容を解説します。
SBIラップはAI投資コースと匠の運用コース2種類が運用できる
SBIラップでは、AI投資コースと匠の運用コースの2種類が用意されています。各コースは運用戦略や投資対象が異なるので、それぞれ個別で解説していきます。
AI投資コースは、文字通りAIを活用してお任せ投資するサービスです。AIが40種類以上のマーケットデータを分析し、その予測値に基づいて投資配分を決定します。
※画像引用:SBIラップ公式サイト「サービス概要」2023年9月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_service.html)
AIが投資配分を決めるので、人の感情に左右されずにリターンの最大化を目指すことが可能です。
SBIラップのAIは、資産運用会社FOLIOのAIを採用しています。当社も同じAIを使った投資一任型ロボアドバイザー「ROBOPRO(ロボプロ)」を提供していますが、投資対象や手数料体系などでSBIラップとの違いがあります(詳細はこの後解説)。

AIが投資配分を決めるので、人の感情に左右されずにリターンの最大化を目指すことが可能です。
SBIラップのAIは、資産運用会社FOLIOのAIを採用しています。当社も同じAIを使った投資一任型ロボアドバイザー「ROBOPRO(ロボプロ)」を提供していますが、投資対象や手数料体系などでSBIラップとの違いがあります(詳細はこの後解説)。
匠の運用コースは、野村アセットマネジメントが独自開発した投資戦略「オールウェザー・ファクターアロケーション戦略」を採用したサービスです。
当戦略は景気や物価といったリスクファクター(市場の変動要因)を分析し、投資配分を柔軟に変えることで、金融市場の変動に関わらず安定的なパフォーマンスを目指します。
約80の金融市場の変動データを使った定量的な分析と、野村アセットマネジメントの資産運用のスペシャリストの定性的な分析を合わせて投資判断を下すのが特徴です。
出典:SBI証券「SBIラップ 匠の運用コース」2023年9月確認
また、投資対象は野村アセットマネジメントが運用するアクティブファンドです。そのため、複数の資産に分散投資しつつ、それぞれの市場平均を上回る運用成果を目指せます。
当戦略は景気や物価といったリスクファクター(市場の変動要因)を分析し、投資配分を柔軟に変えることで、金融市場の変動に関わらず安定的なパフォーマンスを目指します。
約80の金融市場の変動データを使った定量的な分析と、野村アセットマネジメントの資産運用のスペシャリストの定性的な分析を合わせて投資判断を下すのが特徴です。

また、投資対象は野村アセットマネジメントが運用するアクティブファンドです。そのため、複数の資産に分散投資しつつ、それぞれの市場平均を上回る運用成果を目指せます。
以上、SBIラップで用意されているサービスの概要を解説しました。あらためて、各サービスの違いを以下の表にまとめておきます。
SBIラップ各コースの違い | ||
---|---|---|
AI投資コース | 匠の運用コース | |
運用戦略 |
・AIで40以上のマーケットデータを分析 ・予測値を伝統的な資産運用戦略に 反映して投資配分を決定 ・機械学習を用いて予測精度を改善 |
・「オールウェザー・ファクター アロケーション戦略」を採用 ・長期的な投資判断は定量分析、 短期的な投資判断は定性分析でおこなう |
投資対象 | インデックスファンド8銘柄 | アクティブファンド9銘柄 |
手数料 (年率・税込) |
0.66% | 0.77% |
どちらか一方を運用するのはもちろん、併せ持ちによる運用も可能です。
SBIラップの評判を調査した際にウェルスナビと比較する口コミが多かったため、次ではSBIラップの特徴をフォリオ ロボプロやウェルスナビと比較しながら紹介します。
SBIラップ・フォリオ ロボプロ・ウェルスナビの違いを比較
ここでは、SBIラップのAI投資コースと同じAIを使っているフォリオ ロボプロと、業界最大手のウェルスナビと比較します。以下が3つのサービス比較表です。サービス比較表 | ||||
---|---|---|---|---|
SBIラップ | フォリオ ロボプロ | ウェルスナビ | ||
AI投資コース | 匠の運用コース | |||
運営会社 | SBI証券 | 株式会社FOLIO | ウェルスナビ 株式会社 |
|
最低投資額 | 1万 | 1万 | 10万 | 1万 |
コース | 1コースのみ | 1コースのみ | 1コースのみ | 5コース |
手数料 (年率・税込) |
0.66% | 0.77% | 1.1% | 1.1% |
投資対象 | インデックス ファンド |
アクティブ ファンド |
米国ETF | 米国ETF |
リバランス | 1カ月 (均等) |
1カ月 | 1カ月 (大幅変更あり) |
6カ月 |
NISA対応 | × | × | × | ◯ |
その他 | ポイント付与 | ポイント付与 | 手数料割引 | 長期割 |
3サービスを比較した場合、SBIラップの特徴には運営会社が総合ネット証券のSBI証券であることと、AI投資コースの運用手数料が割安の2点が挙げられます。
SBI証券は株式・債券・FX・暗号資産などあらゆる金融商品を取り扱っているため、複数の資産を一括管理したい方はSBIラップを利用するといいでしょう。また、運用手数料はSBIラップAI投資コースが年率0.66%(税込)と、今回比較したサービスのなかでは最安です。
SBIラップAI投資コースとフォリオ ロボプロの違いは、どちらもAIを使って運用しますが、投資対象に違いがあります。
SBIラップAI投資コースの投資対象はインデックスファンド8銘柄、フォリオ ロボプロの投資対象は米国ETF(上場投資信託)8銘柄です。また、SBIラップは必ず8銘柄に投資しますが、フォリオ ロボプロは状況に応じて一部の銘柄に投資しない場合があります。
実績紹介でもお伝えしますが、同じAIを使っているにも関わらず、フォリオ ロボプロのほうがSBIラップよりも実績が良い状況です。そのため、実績重視でお任せ投資をしたい方はフォリオ ロボプロがおすすめです。
SBIラップとウェルスナビの違いは、運用コース数です。
SBIラップはパフォーマンスの最大化を目指すため、AI投資コースと匠の運用コースの2種類しか用意されていません。一方、ウェルスナビはリスク許容度に合わせて5つのコースから選べます。そのため、ご自身のリスク許容度に合わせて運用したい方は、ウェルスナビがおすすめです。
また、ウェルスナビは
以上を踏まえて、今回比較したロボアドバイザーでそれぞれおすすめできる人は以下のとおりです。
ロボアドバイザー各社の違い
- SBIラップ 株式や債券などあらゆる金融商品を、1つのネット証券でまとめて購入したい方におすすめのロボアドバイザー。
- フォリオ ロボプロ 最低投資金額が10万円だが、実績重視の方におすすめのロボアドバイザー。
- ウェルスナビ 一般NISAに対応しており、投資戦略(リスク許容度)に応じて5つのコースから選べるロボアドバイザー。
フォリオ ロボプロとウェルスナビについての解説はそれぞれの詳細記事をご覧ください。
SBIファンドロボとの違いは運用手法が一任型か助言型かの違い
SBI証券のロボアドバイザーには、SBIラップにくわえてSBIファンドロボという助言型ロボアドバイザーがあります。それぞれの違いを以下の表にまとめました。SBIラップとSBIファンドロボの違い | ||
---|---|---|
SBIラップ | SBIファンドロボ | |
投資形態 | 一任型 | 助言型 |
最低投資金額 | 1万円 | 100円 |
手数料 (年率・税込) |
AI投資コース:0.66% 匠の運用コース:0.77% |
無料 |
信託報酬 |
AI投資コース:平均0.292% 匠の運用コース:平均0.691% |
銘柄によって変動 |
SBIファンドロボは簡単な質問に答えることで、SBI証券が取り扱う投資信託からおすすめの銘柄を提案してくれます。
お任せ投資ができるSBIラップと違い、SBIファンドロボは自分で銘柄を購入・運用管理をします。また、提案される銘柄は1つだけなので、ポートフォリオを組んで運用する場合はご自身で作る必要があります。
SBIファンドロボの詳細は
公式ページへ
以上、SBIラップの特徴を紹介しました。SBI証券の評判には実績に関わるものが多かったので、次章ではSBIラップの最新実績について解説します。
最新実績は?他の投資一任型ロボアドバイザーと比較し紹介
ここでは、SBIラップの最新実績を他の投資一任型ロボアドバイザーと比較して紹介します。SBIラップは長期投資を前提としているものの、2022年4月から運用開始したため、直近1ヵ月・6ヵ月・1年の騰落率(実績)を載せています。
投資一任型ロボアドバイザーの実績比較表 (2023年8月末を基準) |
|||
---|---|---|---|
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | |
SBIラップ AI投資コース |
0.98% | 10.58% | 10.8% |
ROBOPRO | -0.4% | 10.54% | 11.33% |
THEO+ docomo (全コース平均) |
0.42% | 11.67% | 10.91% |
ウェルスナビ (全コース平均) |
1.56% | 12.64% | 11.68% |
Wealth Wing (全コース平均) |
2.02% | 9.65% | 22.85% |
楽ラップ (全コース平均) |
-0.17% | 7.84% | 6.27% |
SUSTEN (全コース平均) |
0.16% | 0.68% | 1.19% |
ONCOMPASS (全コース平均) |
1.14% | 10.52% | 8.87% |
TOPIX | 0.41% | 16.99% | 18.79% |
※匠の運用コースは2023年7月15日運用開始なので、運用実績は現状なし
直近1年間だと、SBIラップAI投資コースの実績はWealth Wing(ウェルスウイング)やフォリオ ロボプロよりも劣っています。ただ、SBIラップとフォリオ ロボプロは複数の金融商品の分散投資するロボアドバイザーですが、Wealth Wingは日本株のみに投資するロボアドバイザーとなっています。
そのため、分散投資をせずに実績のみで投資一任型ロボアドバイザーを選ぶならWealth Wing、分散投資をしつつ好実績を目指す場合はフォリオ ロボプロがおすすめです。
以上、SBIラップの実績について解説しました。SBIラップの実績は悪くはないですが、実際の利用者の評判は良いのでしょうか?
続いてはSBIラップを利用している方の口コミ・評判を紹介します。Wealth Wingやフォリオ ロボプロについての解説はそれぞれの詳細記事をご覧ください。
- 日本株で好実績を目指す ≫Wealth Wingの評判はこちら
- 分散投資をしつつ好実績を目指す ≫ロボプロの評判はこちら
\SBI証券でロボアドバイザーを利用する/
SBIラップの口座開設方法へ進むSBIラップはおすすめ?利用者の口コミ・評判を調査

SBIラップの口コミ・評判は、主に実績や手数料に関する投稿が目立っていました。中には、他のロボアドバイザーと併用して実績を比較するものも見受けられます。今回は良い評判・悪い評判の両方を紹介します。
SBIラップの良い評判
投資判断が面白いという口コミ
今のSBIラップのAI投資コースが、かなり面白い資産配分。
米国株がなんと5%以下で、新興国株式に大振り。
一応、この資産配分でドローダウンが回復しているので、これまた面白い。
SBIラップのAI投資コース、米国、先進国から、
新興国へ 既に逃げ出てる…
iDeCo で真似せな 🤔
SBIラップのAI投資コースは、AIによる将来予測でポートフォリオを変更します。そのため、人間では思いつかないようなリバランス(資産配分)になることへ面白さを感じる評判もあります。中には、ご自身の投資の参考にされる方もいらっしゃいました。
手数料が安いことへの口コミ
ウェルスナビより低コストな「SBIラップ」をおすすめします!
SBIラップは専用の投信を上手に組み合わせることで、激安の手数料を維持しています。
【ラップ口座】「SBIラップ」低コストでお任せ投資ができます!4RAP for SBI証券
SBIラップは、AI投資コースならポイント還元を含めると手数料は実質0.6%くらいなら良いんじゃないかと。
1万の投資で最先端のAI投資のレポートが見れるのもかなりデカい。
変な教材買わされるよりよっぽど勉強にもなるだろうし。
一般的な投資一任型ロボアドバイザーの手数料が年率1.1%に対し、SBIラップはAI投資コースなら年率0.66%(税込)と、比較的割安な設定です。さらに、運用額に応じて最大0.2%ポイント還元されるため、実質的な費用はさらに安いという評判もあります。
また、SBIラップは最低投資金額が1万円です。1万円を投資してポートフォリオから投資を勉強することも可能という口コミもありました。
SBIラップの悪い評判
他のロボアドバイザー比べて実績が良くないという口コミ
☕️ロボアド8ヶ月目☕️
初期投資10万、月1万積み立て
SBIラップ(AI投資コース)
+2,859円
WealthNavi
+7,612円👏
🤖フォリオ ロボプロ・SBIラップ
(2022/04/07 各30万円で開始)
ロボプロ:+8,318円(+2.8%)
SBIラップのAI投資コース:+1,695円(+0.6%)
新興国株メインにした前週比の評価損益、
米国株→+2.9%
新興国→+1.9%
あれ、米国株でも良かったのでは😂笑
とはいえまだ1週間経過しただけ、来週も楽しみです😊✨
実績の章でもお伝えしたように、SBIラップAI投資コースの実績は、フォリオ ロボプロに比べると良くありません。そのため実績に関する悪い評判が見受けられました。また、投資判断にも懐疑的な声も。
そのため、分散投資で実績を重視するなら、フォリオ ロボプロがおすすめです。
手数料が高いという口コミ
SBIラップの取引残高報告書のメールが来た
ログイン3回しないとみられないので存在を忘れかけている
存在を忘れるには1%近い手数料が高い
利益が少しでたらやめよう………
SBIラップの手数料高すぎ
SBIラップの手数料は、投資一任型ロボアドバイザーの中では比較的に安いですが、インデックスファンドに比べる割高です。そのため、投資信託と比較している方の口コミでは、SBIラップの手数料が高いという評判もありました。
SBIラップの口コミ・評判は以上です。口コミ・評判では、実績や手数料に関するものが見受けられました。前章で紹介したSBIラップの特徴や今回の口コミ・評判を踏まえて、次章ではSBIラップのメリットとデメリットを解説します。
評判や他社比較でわかったSBIラップのメリット
SBIラップのメリットとデメリットについて、先にメリットから解説します。SBIラップのメリット
- AI投資コースは他の投資一任型ロボアドバイザーに比べて手数料が比較的安い
- SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
- 市場の変動に合わせながら世界中の資産に自動で分散投資ができる
- 最低1万円から積立投資ができる
- 運用額に応じてポイントが貯まる
では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
AI投資コースは他の投資一任型ロボアドバイザーに比べて手数料が比較的安い
SBIラップのメリットの1つ目は、手数料の安さです。SBIラップの手数料は、AI投資コースが年率0.66%(税込)、匠の運用コースは年率0.77%です。手数料に合わせて、間接的な費用として運用する投資信託の信託報酬が発生します。以下がSBIラップでかかる費用の概要図です。
▼AI投資コースの手数料

引用:SBIラップ公式サイト「手数料・ポイントプログラム」2023年9月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/swrap_price.html)
▼匠の運用コースの手数料

引用:匠の運用コース公式サイト「手数料・ポイントプログラム」2023年9月(https://go.sbisec.co.jp/prd/swrap/takumiwrap_price.html)
SBIラップは複数の投資信託に分散投資し、相場の状況に合わせて資産配分を変更するため、信託報酬も都度変わります。SBIラップの公式サイトによると、AI投資コースは年率0.218%~0.393%(税込)で平均値は0.292%、匠の運用コースは年率0.374%〜1.078%で平均値は0.691%と公式サイトで公開されています。
ここで、他の投資一任型ロボアドバイザーの手数料・信託報酬を比較してみましょう。
主要投資一任型ロボアドバイザーの費用比較 | |||
---|---|---|---|
サービス名 | 利用手数料 (年率・税込) |
信託報酬 (ETF経費率) |
実質手数料 |
SBIラップ AI投資コース |
0.66% | 平均0.292% | 平均0.952% |
SBIラップ 匠の運用コース |
0.77% | 平均0.691% | 平均1.461% |
ウェルスナビ | 1.1% | 0.08〜0.13% | 1.18〜1.23% |
ROBOPRO | 1.1% | 非公開 | 1.1%+ETF経費率 |
THEO+docomo | 1.1% | 非公開 | 1.1%+ETF経費率 |
Wealth Wing |
0.99% 情報利用料330円/月 |
– |
0.99% 情報利用料330円/月 |
SUSTEN | 運用益0.122〜0.1833% | 0.022% |
0.022% +運用益0.122〜0.1833% |
楽ラップ |
■固定報酬型: 0.715% ■成果報酬型: 0.605%+運用益5.5% |
最大0.2702% |
■固定報酬型: 最大0.9852% ■成果報酬型: 最大0.8752%+運用益5.5% |
ON COMPASS | 1.0075%程度 | 利用手数料に含む | 1.0075%程度 |
ダイワファンドラップ ONLINE |
1.10% | 0.11~0.34% | 1.21〜1.44% |
ザ・ハイブリッド オンラインコース |
0.407~0.825% | 0.38~0.83% | 0.94〜1.01% |
表より、SBIラップAI投資コースの手数料は他の投資一任型ロボアドバイザーに比べると比較的安いことが分かります。ただし、運用中は必ず手数料を支払はないといけないことがデメリットです。
手数料が気になる方は、成果報酬型のSUSTENがおすすめです。SUSTENは運用益が出ていない間は、運用手数料は発生しません。
ただ、2023年の最新実績ではSUSTENよりもSBIラップが良いことは理解しておきましょう。
SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
SBIラップをおすすめできる理由には、総合ネット証券会社であるSBI証券の口座で運用できることです。ウェルスナビやフォリオ ロボプロなど、主要なロボアドバイザーは他の金融商品を取り扱っていません。個別株や投資信託などに投資したい場合、別途証券口座を開設する必要があります。
SBI証券口座を一つ開設すれば、同時にあらゆる金融商品に投資が可能です。SBIラップで将来の資産(コア資産)を築きつつ、リスクが高い商品(サテライト資産)で積極的にリターンを狙えば、効率的な資産運用がおこなえます。
そのため、ロボアドバイザーを利用しつつ他の投資にも挑戦したい方にも、SBI証券のSBIラップはおすすめです。
市場の変動に合わせながら世界中の資産に自動で分散投資ができる
SBIラップは、AI投資コースと匠の運用コースどちらも市場の変動に合わせながら、世界中の資産に自動で分散投資が可能です。AI投資コースは、文字通りAIを駆使して40以上のマーケットデータを分析し、その予測値をノーベル経済学賞を受賞した運用アルゴリズム(※)に反映することで投資配分を決めます。
匠の運用コースは、野村アセットマネジメントが独自開発した「オールウェザー・ファクターアロケーション戦略」に沿って、資産運用のプロの知見も活かしつつ投資判断を下します。
それぞれ運用戦略は異なりますが、どちらも市場の変動に合わせて運用するので、自動で分散投資をしつつもパフォーマンスの最大化を目指すことが可能です。また、リバランスは基本的に月に1回ですが、相場が急変した際は臨時で投資配分を調整してくれます。
投資先は、AI投資コースはSBI証券が運用する8種類のインデックスファンド、匠の運用コースは野村アセットマネジメントが運用する9種類のアクティブファンドです。具体的なファンド情報は、以下の通りです。
ファンド | 投資対象 |
---|---|
(ラップ専用)SBI・米国株式 | 米国株式 |
(ラップ専用)SBI・先進国株式 | 先進国株式 |
(ラップ専用)SBI・新興国株式 | 新興国株式 |
(ラップ専用)SBI・米国債券 | 米国債券 |
(ラップ専用)SBI・米国ハイイールド債券 | 米国ハイイールド債券 |
(ラップ専用)SBI・新興国債券 | 新興国債券 |
(ラップ専用)SBI・米国不動産 | 米国不動産 |
(ラップ専用)SBI・ゴールド | 金 |
ファンド | 投資対象 |
---|---|
ラップ専用・ 世界株式アクティブ (グローバル・マルチテーマ) |
新興国含む 世界株式 |
ラップ専用・ 世界株式アクティブ (グローバル・バリュー) |
世界バリュー株式 |
ラップ専用・ 日本株式アクティブ (セレクト・オポチュニティ) |
日本株 |
ラップ専用・ 外国債券アクティブ |
外国公社債 |
ラップ専用・ 外国国債アクティブ (為替ヘッジあり) |
先進国国債・ 政府保証債 |
ラップ専用・ 米国ハイ・イールド債券 アクティブ |
米国ハイ・ イールド債券 |
ラップ専用・ 日本債券アクティブ (クレジット戦略型) |
日本債券 |
ラップ専用・ グローバルREITアクティブ |
世界REIT |
ラップ専用・ J-REITアクティブ |
日本REIT |
AI投資コースはFOLIOからノウハウ提供

SBIラップAI投資コースで用いられるAIは、オンライン証券会社の株式会社FOLIOからノウハウを受けています。
株式会社FOLIOでは、2020年からAIを活用したロボアドバイザー「フォリオ ロボプロ」を提供しています。2020年2月のコロナショックでは株価暴落を先読みし、米国債券の比率を大きく上げたことで損失を最小限に抑えたと話題になりました。
SBIラップは、AI投資で確かな実績を出している株式会社FOLIOのノウハウを活用するため、多くの投資家から注目を集めています。
RBOPROの
口コミ・評判を見てみる
最低1万円から積立投資ができる
SBIラップは、AI投資コースと匠の運用コースどちらも最低1万円から始められます。他の投資一任型ロボアドバイザーの多くが最低投資金額が10万円以上なので、比較的始めやすい金額です。SBIラップの評判の中には、1万円だけ入金して、SBIラップのポートフォリオを自身の投資の参考にするという口コミもありました。最低投資金額が低いからこそ、幅広い使い方ができます。
また、SBIラップでは毎月の積立投資も最低1万円から1,000円単位で設定でき、入金は連携した銀行口座から自動的に引き落としが可能です。一度設定すれば、必要な作業はすべてSBIラップが行ってくれるので、基本的にほったらかしで投資ができます。
※ 参考:PRtimes「フォリオ ロボプロ コロナ禍で激動の2020年を切り抜け、1年間の運用実績が約+13.99%!」2021年1月(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000022761.html)
運用額に応じてポイントが貯まる

SBIラップを利用すれば、運用額に応じて最大0.2%のポイントが付与されます。運用するだけでもらえるので、実質的な手数料を抑えられるという評判もありました。
ポイント付与率は月間の平均運用額に応じて変わり、1,000万円未満で0.1%、1,000万円以上で0.2%貯まります。例えば、月間の平均運用額が1,000万円だとすると、約1,700ポイント付与される計算です。
さらに、付与されるポイントはTポイント・Pontaポイント・dポイント・Vポイント・JALマイルから選べます。お好きなポイントが貯められるのは、SBI証券のSBIラップのみです。
ちなみに、Tポイント・Pontaポイント・VポイントならSBI証券の投資信託の購入で使えます。
SBIラップの申し込み方法に進む
評判や他社比較でわかったSBIラップのデメリット
SBIラップのメリットは、以下の3つです。SBIラップのデメリット
- NISAに非対応で節税メリットがない
- クレカ積立に対応していない
- 運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い
では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
NISAに非対応で節税メリットがない
SBIラップのデメリット1つ目は、NISAに対応していないことです。SBIラップはNISAに対応していないため、投資で得た利益に対して20.315%の税金が課せられます。また、他の投資一任型ロボアドバイザーには節税機能が備わっているものもありますが、SBIラップには付いていません。
NISAに対応している投資一任型ロボアドバイザーは、現状ウェルスナビ(一般NISA)のみです。NISA口座を利用したい方は、ウェルスナビがおすすめです。
もし、SBI証券の中で複数の金融商品を購入する場合は、特定預りの損益と合算されるため損益通算ができます。
クレカ積立に対応していない
3つ目のSBIラップのデメリットは、クレカ積立に対応していないことです。クレカ積立とは積立投資の投資金額をクレジットカードで支払うことです。クレジットカード支払いにすることで、ポイントが貯まるメリットがあります。
一部の投資一任型ロボアドバイザーでは取り入れているものの、SBIラップは対応していません。
ただSBIラップでは、銀行引き落としでの積立投資には対応しているので、毎月振り込む手間をかけずに積立投資が可能です。
運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い
3つ目のSBIラップのデメリットは、運用歴が他の投資一任型ロボアドバイザーより短いことです。AI投資コースは2022年4月、匠の運用コースは2023年7月から運用開始しています。一方、ロボアドバイザー大手のウェルスナビは、2016年2月から運用を始めています。
そのため、「サービス内容は気になるけど、運用実績が短いから始めるのはまだ抵抗がある」という口コミが目立っていました。
ただ、SBIラップAI投資コースは、2020年1月に運用開始したフォリオ ロボプロのアルゴリズムを利用しています。直近3年間のフォリオ ロボプロの最新実績は、ウェルスナビよりも良い状況です。
1ヵ月 | 1年 | 3年 | |
---|---|---|---|
ROBOPRO | -0.4% | 11.33% | 41.78% |
ウェルスナビ | 1.56% | 11.68% | 46.72% |
過去の実績は、将来の利益を保証するものではありませんので、SBIラップに投資したいものの損失リスクが気になる方は、ご自身の許容範囲の金額から投資をしましょう。
以上がSBIラップのメリットとデメリットです。次章では、これまでの内容をまとめたうえで、SBIラップをおすすめできる方を紹介します。
まとめ|SBIラップは証券口座とまとめてロボアドバイザー投資をしたい方向け

SBIラップについてサービスの仕組みから口コミ・評判、メリット・デメリットについて解説しました。あらためてSBIラップのメリット・デメリットを下記に掲載します。
SBIラップのメリット
- AI投資コースは手数料が比較的安い
- SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
- 市場の変動に合わせながら世界中の資産に自動で分散投資ができる
- 最低1万円から積立投資ができる
- 運用額に応じてポイントが貯まる
SBIラップのデメリット
- NISAに非対応で節税メリットがない
- クレカ積立に対応していない
- 運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い
メリット・デメリットより、SBI証券で他の金融投資をしつつ、投資一任型ロボアドバイザーを利用したい方にSBIラップはおすすめできます。
SBI証券の総合証券口座があれば利用できるので、SBIラップを運用しつつ個別株や投資信託など、他の金融商品も合わせて投資可能です。資産運用で初心者におすすめな「コア・サテライト戦略」が簡単に実践できます。
他の金融商品の購入予定がなく、投資一任型ロボアドバイザーだけを検討している方は、フォリオ ロボプロやウェルスナビがおすすめです。3サービスの違いは以下のとおりです。
ロボアドバイザー各社の違い
- SBIラップ 最低1万円から始められ、株式や債券などあらゆる金融商品を1つのネット証券でまとめて購入したい方におすすめ
- フォリオ ロボプロ 最低投資金額は10万円だが、実績重視の方におすすめのロボアドバイザー
- ウェルスナビ 一般NISAに対応しており、投資戦略(リスク許容度)に応じて5つのコースから選べるロボアドバイザー
フォリオ ロボプロやウェルスナビとの比較表へ戻る
これから資産運用を始めたい方は、リスクを抑えて高いリターンを期待できるSBIラップで、将来の資産を築いてみてください。次章では、SBIラップで投資を始める方法を紹介します。
SBIラップを始める方法

最後に、SBIラップの申込方法について図解を交えて解説します。申し込み方法は至って簡単です。以下の3ステップで完了します。
SBIラップの始め方
- SBI証券の口座を開設
- ラップ講座の新規申し込み手続き
- 初回入金と積立金額を設定
では、SBIラップの始め方を順番に見ていきましょう。
①SBI証券の口座を開設
まずは、SBI証券口座を開設します。SBIラップはSBI証券のサービスなので、始めるにはSBI証券口座が必要です。本人確認書類の提出をネットで行えば、最短翌営業日から取引が始められるのでおすすめです。
申し込みが完了したら審査に入ります。無事審査が完了したら初回ログインIDとパスワードが発行されるので、会員サイトへログインして初回設定の手続きをすれば口座開設は終了です。
②ラップ口座の新規申し込み手続き
SBI証券の口座開設が完了したら、さっそく会員サイトにログインしてSBIラップのページへ進み、ラップ口座の新規申し込みをおこないます。SBIラップの申し込みは、各種規約や書類の確認と同意だけ。申し込み後は審査に移り、審査結果はメールで通知されます。
毎営業日13時までに申し込めば、最短翌営業日の16時30分頃に審査が完了します。
③ログインして初回入金と積立金額を設定
無事審査が完了したら、購入手続きへ進みます。初回入金額と毎月の積立額を設定しましょう。それぞれ、最低1万円から1,000円単位で注文可能です。お好きな金額を入金すれば、あとはSBIラップが自動で運用を開始。ほったらかしで資産運用が始められます。
初回入金と積立金額のスケジュールは下記のとおりです。それぞれ反映されるタイミングが異なるので、あらかじめ把握しておきましょう。
■初回入金のスケジュール

■積立入金のスケジュール

SBI証券口座を開設して
SBIラップを始める
よくある質問
SBIラップのメリットとデメリットは?
SBIラップのメリットとデメリットは以下です。SBIラップのメリット
- AI投資コースは手数料が比較的安い
- SBI証券口座一つで他の投資とロボアドバイザーでの投資を併用できる
- AIが市場動向を分析し世界中の金融商品に分散投資ができる
- 最低1万円から積立投資ができる
- 運用額に応じてポイントが貯まる
SBIラップのデメリット
- NISAに非対応で節税メリットがない
- クレカ積立に対応していない
- 運用歴が他のロボアドバイザーよりも短い
詳細は、こちらをご覧ください。
NISA口座に対応している?
SBIラップは、一般NISA・つみたてNISAどちらも対応しておりません。SBIラップで得た利益にかかる税金は確定申告する必要があります。ただ、SBI証券口座で特定口座を利用している場合は、税金の申告をSBI証券が代わりにおこなってくれます。