学生時代は建築学科で学んでおり、不動産は身近な存在でした。ハウスメーカーやゼネコンへの就職を決める同級生が多い中、私はお金に関わることに興味を持ち、自分で投資や事業を始めたのです。ビジネスの規模を徐々に拡大し、利益を従業員に還元していく面白さを感じていましたが、学生が個人でできる範囲には限界があります。もっとスケールの大きなビジネスを動かし、多くの人の人生に関わりたいと考え、就職活動を開始。不動産投資会社を20社ほど受けました。当社は、選考中に出会った先輩がみんな礼儀正しく、学生相手にも柔和に挨拶をしてくれたことが好印象でしたね。この人たちと一緒に働きたいと思い、入社しました。5年目で部長に就任し、現在はプレイングマネージャーとして、ビジネスパーソンや公務員、ドクターをはじめとした個人投資家の方々へ向けて、投資用区分マンションを販売しています。

実は入社当初は、スキルを学んだら早々に独立したいと思っていました。ですが、若手時代の自分を導いてくれた当時の上司の姿を見て、キャリアアップし、管理職として活躍したいと考えるように。振り返ってみると、ターニングポイントになったのは入社2年目だと思います。1年目で新人王を獲った私は自信過剰になり、周囲からのアドバイスに耳を貸さなくなっていました。その結果、お客様に寄り添うよりも、自分が伝えたいことばかりを伝える独りよがりな営業活動を展開し、契約件数は伸び悩みました。そのような時に根気強く声を掛け続けてくれた上司のおかげで、3年目からは心機一転、すべてのアドバイスを取り入れ、トップセールスを獲得できたのです。このトップセールスは、上司や後輩のサポートがあってこそ実現できたもの。ひとりでは決して成し遂げられない目標も、チームならば達成できる――それを知って、大きく成長できたと感じています。

部長となった現在、最もやりがいを感じるのは部下の成長を実感したときです。昨年度には、3年目の若手がトップセールスを獲得しました。入社したばかりの頃はお客様の探し方から商談の進め方まで、何でも私に質問していた若手たちが、今では自分自身で考えて行動するようになり、「市場価値の高い人間になることを意識して働きなさい」という私の思いが伝わっている手応えを感じます。ここで言う市場価値とは、お客様や取引先に「あなたと一緒に仕事がしたい」と思ってもらえることだと考えています。今後は、アセットマネジメント営業部を、さらに会社に貢献できるチームへと成長させていくと同時に、チームメンバー全員を社会に求められる人材へと成長させたいですね。そして「この会社で働いていて良かった」と思ってもらえる環境を整えるために、一人ひとりとのコミュニケーションをより緊密にしていきます。