コーポレートカードは私的利用できる?保険やラウンジについても解説

「コーポレートカードの導入を考えているんだけど、私的利用が心配」とお考えの経営者、「会社のコーポレートカードってプライベートで使えるの?」とお悩みの従業員の方はいませんか?

当記事では、コーポレートカードの私的利用に関する情報を詳しくまとめています。

記事内ではコーポレートカードをプライベートな支払いに使えるのか徹底解説。さらに、ポイントや旅行傷害保険空港ラウンジサービスの私的利用についても紹介しています。

コーポレートカードの私的利用に関してお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

コーポレートカードを私的利用するのはNG

コーポレートカードの特徴として、社員一人ひとりの口座から引き落としをする「個別決済方式」に対応している点が挙げられます。

「社員の口座から引き落とすのであれば、私的利用しても問題はなさそう」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし結論を申し上げると、コーポレートカードを私的利用するのは原則NGです。

これはカード会社の利用規約にも明記されており、例えばアメリカン・エキスプレス(American Express)のコーポレートカードの利用規約には、第1章の第4条2項に、次のような記載があります。

カードは、物品またはサービスの購入の決済に通常使用するものであって、個人的な消費および換金目的の物品購入に使用することはできません。

引用:アメリカン・エキスプレス・コーポレートカード利用規約(https://web.aexp-static.com/content/dam/amex/jp/assets/include/maincontent/term/BIZ_gold_terms.pdf)

上記において「個人的な消費」というのが、「プライベートな支払い」つまり私的利用に該当します。

このように、コーポレートカードは原則ビジネス目的の支払いを想定しており、私的利用で支払うのは禁止されているのです。

私的利用を防ぐには社内ルールの周知徹底を

経費精算を集約できる点において、コーポレートカードは非常に便利な存在です。

しかし、会社が代金を支払うコーポレートカードを社員に持たせる上で、不正な私的利用のリスクがあることもまた事実。

社員による不正な私的利用を防ぐためには、適切な社内ルールや規則を定め、従業員へ周知徹底することが大切です。

言及や懲戒解雇など具体的な罰則規定が明記されていれば、心理的な抑制効果が働き、それだけで社員による私的利用を防ぎやすくなります。

私的利用OKのコーポレートカードを社員に発行する方法はある?

「福利厚生の一環で、社員にコーポレートカードを発行できないのかな?」とお考えではありませんか?

先述のように、原則としてコーポレートカードは私的利用ができません。しかし、どうしても私的利用OKのコーポレートカードを社員に発行したい経営者様は、ぜひカード会社へ直接問い合わせてみてください。

カード会社のホームページを見ると、コーポレートカードについては「申し込む」ではなく「問い合わせる」のボタンが設置されているはずです。

このことから、コーポレートカードは企業の要望に応じて柔軟に対応してくれる可能性も高いと考えられます。

社員のプライバシー保護に注意

コーポレートカードを発行すると、会社側で各カードの利用明細を確認できます。

最初から自動的に明細が送られてくる設定になっているコーポレートカードがあれば、希望すればカード単位の明細も発行してくれるものもあります。

仮にカード会社へ相談の上で私的利用OKのコーポレートカードを発行できたとして、会社側が個別の利用明細を確認できる状態であれば、社員のプライバシーは適切に守られません。

もし私的利用OKのコーポレートカードをカード会社に相談する際は、プライバシー保護の面についても相談することをおすすめします。

コーポレートカードで貯めたポイントの私的利用について

コーポレートカードを導入する際に、貯めたポイントの私的利用についても気になる点です。

こちらでは、コーポレートカードとポイントの私的利用にまつわる情報を解説します。

ポイントは代表者カードへ集約されるのが一般的

「ポイント制度のあるコーポレートカードで支払いをすると、カードごとに別々でポイントが貯まるの?」と疑問を持っていませんか?

この点についてはコーポレートカードや決済方式によって変わりますが、代表者カードへ集約されてポイントが貯まる仕組みが一般的です。

例えばアメックスのコーポレートカードの場合、「コーポレート・メンバーシップ・リワード・プログラム」というポイントプログラムがあります。

これは、会社単位でポイントを貯められるプログラムであり、個別に貯められるものではありません。

よって、社員がコーポレートカードのカードを勝手に私的利用する恐れはないでしょう。

経営者様によるポイント私的利用もNG

コーポレートカードではポイントが会社全体で貯まる旨をお伝えしました。では会社のトップである経営者様が好きにポイントを私的利用できるのかというと、そういうわけにもいきません。

コーポレートカードをプライベートな支払いに使えないのと同様、貯めたポイントを私的利用するのは、経営者様であってもNGなので注意が必要です。

しかし、それはあくまで便宜上の話。貯めたポイントの私的利用はNGですが、「ビジネス上の名目」で使用するぶんには全く問題ありません。

例えば、コーポレートカードのポイントを使って経営者様が出張で利用する航空券の座席をグレードアップしても、なんら問題にはならないのです。

感覚としては、経費にできる支払いかどうかと同じ判断基準とお考えください。

経費にしても税務署から指摘されないような使い道であれば、貯めたポイントを実質私的利用のように使っても、ルール上は問題ありません。

旅行保険がプライベートな旅行に適用される場合もある

コーポレートカードの中には、旅行傷害保険が搭載されているカードも多いです。コーポレートカードの私的利用がNGなことから、旅行保険もビジネス目的の出張にしか適用にならない気がしますよね。

しかし実際のところ、旅行保険がプライベートな旅行に適用され、私的利用できる場合も存在しているのです。

例えばアメックスのコーポレートカードの場合、旅行傷害保険はプライベートな旅行にも適用される旨が、公式サイトに明記されています。

プライベートで海外旅行に行った際、カード付帯の旅行傷害保険が適用になりますか? 本来コーポレート・カードに付帯の旅行傷害保険は、ご出張者のサポートを目的としておりますが、プライベートでのご旅行も保険の適用とさせていただいております。

引用:アメリカン・エキスプレス公式サイト
(https://business.americanexpress.com/jp/faq#faq_3)

ただし、これはアメックスのカードに限った話であり、他社のコーポレートカードだとプライベートな旅行では保険を私的利用できないケースもあります。

旅行傷害保険を私的利用できるのか、また範囲や補償内容については、コーポレートカードの約款などをご確認ください。

空港ラウンジの個人的な使用も問題なし

最後に、コーポレートカードの空港ラウンジサービスの私的利用に関する情報を紹介します。

コーポレートカードのゴールド券面には、空港ラウンジサービスが搭載されているものがほとんどです。

法人用クレジットカードの空港ラウンジサービスは、本来はビジネスマンの出張時の利用を想定した付帯サービスです。

しかし、カードの所有者がプライベートな旅行時にこの優待を私的利用するのは、特に問題にはなりません。

ただし、コーポレートカードの空港ラウンジサービスを私的利用するには、注意点もあります。

例えば、会社の規則で空港ラウンジサービスの私的利用が禁じられている場合や、コーポレートカードの持ち出しが制限されている場合には、私的利用はルール違反となってしまいます。

また、家族旅行でコーポレートカードの空港ラウンジサービスを利用しようとしても、同行者も無料になるとは限りません。

無料利用できるのはカードを所持している1人だけで、そのほかの人は有料利用になる可能性もあります。

いずれにしろ、コーポレートカードを導入する際、経営者様は空港ラウンジサービスの取り扱いについても考えておく必要があります。

社員が空港ラウンジを私的利用しても問題ないのかどうか、事前にお考えいただくのが賢明です。

私生活の支払いは原則NG!付帯サービスは状況による

今回の記事では、コーポレートカードの私的利用に関する情報を詳しく解説しました。

記事の内容を簡単にまとめると、次の通りです。

  • プライベートな決済で私的利用するのは規約違反
  • 貯めたポイントはビジネス利用にのみ使える
  • 付帯保険や空港ラウンジの私的利用は問題なし

このように、コーポレートカードはプライベートな支払いには使えない一方で、付帯している保険や空港ラウンジサービスは私的利用しても問題ありません

ただし、全てはコーポレートカードの社内規則によって変わってきます。まだ社内規則を定めていない方は、この機会にコーポレートカードの使用ルールを考えましょう。

なお、以下の記事は人気のおすすめビジネスカード14枚を徹底比較しています。これから法人・ビジネスカードを発行する予定の方は、ぜひそちらもご覧ください。

人気のビジネスカード14枚を徹底比較