【2023年最新】投資信託のおすすめ銘柄・ネット証券をランキングで解説!

投資家からお金を集め、運用会社に運用をお任せする投資信託。ネット証券なら最低100円で購入でき、お金を預けるだけで分散投資ができるのが魅力です。

しかし、投資信託の銘柄は何千とあるため、初めて購入する初心者が選ぶのは大変です。資産運用を始めたくても、どの銘柄を選べばいいか迷う方も多くいらっしゃるでしょう。

この記事では、初めて投資信託に投資する方向けにおすすめの銘柄を紹介。銘柄の選び方や比較要素も合わせて解説していきます。

記事後半では、投資信託の運用でおすすめのネット証券会社をランキング形式で紹介。各社の違いを把握できるよう、主要ネット証券会社の一斉比較も行います。

「おすすめの銘柄を教えて欲しい」「投資信託の選び方を知りたい」「投資信託におすすめの証券口座はどれ?」と気になっている方は、ぜひ当記事をご参照ください。

投資信託のおすすめネット証券比較へ

つばめ投資顧問合同会社 串間文哉

串間文哉
つばめ投資顧問合同会社 アナリスト

【経歴】
1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、慶応義塾大学商学部卒業。大手銀行入社後、主に債券・為替・株式の伝統的金融資産の運用業務に従事。2022年につばめ投資顧問に入社。

現在、長期投資を広めるために、日々、経済動向、個別銘柄の分析などを行っている。

詳細の著者情報はこちらに記載しています。

つばめ投資顧問合同会社 代表 栫井駿介

栫井駿介
つばめ投資顧問合同会社 代表
(株式投資アドバイザー、証券アナリスト)

【経歴】
1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。

現在は、ビジネス・ブレークスルー(株)が主催する「株式・資産形成実践講座」の講師も務める。

【資格など】
2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。
2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

【著書】
『株式vs.不動産 投資するならどっち?』(筑摩書房)
『年率10%を達成する!プロの「株」勉強法』(クロスメディア・パブリッシング)

詳細の監修者情報はこちらに記載しています。

目次

投資信託は初心者おすすめの資産運用

投資信託について解説

投資信託とは、投資家から集めた資金を専門家が代わりに運用してくれる金融商品。投資先は運用責任者(ファンドマネージャー)が選定し、資産配分や取引のタイミングなど、運用に必要な作業をすべてお任せできます

投資信託の概要
引用:楽天証券「投資信託とは」2023年9月確認(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/learn/about/)

投資信託の各銘柄(ファンド)は、日経平均株価やS&P500といった株価指数の動きを基準(ベンチマーク)に運用されます。銘柄によってベンチマーク先の動きと連動させたり、それ以上のパフォーマンスを目指したりします。

そのため、投資信託の種類は数多く、投資信託にいくつか投資するだけで、世界中の資産に分散投資が可能です。老後や教育資金を作る手段として人気を集めており、これから資産を作っていきたい方におすすめの金融商品と言われています。

投資信託に投資する5つのメリット

資産運用の手段として投資信託を選ぶメリットは、以下の5つが挙げられます。

投資信託に投資するするメリット

  • 本格的な運用をプロに任せられる
  • 簡単に分散投資ができる
  • 最低100円から投資できる
  • 買付手数料が無料(ノーロード)の銘柄がある
  • つみたてNISA口座で運用すれば税金が非課税

上記のメリットを理解すれば、自分は投資信託で資産運用を始めるべきか、判断するための参考になるでしょう。では、各メリットを1つずつ解説します。

①本格的な運用を専門家に任せられる

投資信託をおすすめするメリット1つ目は、購入するだけで本格的な運用が可能なことです。

投資信託は、ファンドマネージャーが運用方針に基づいて、株・債券・不動産などを運用します。投資家は投資信託を保有するだけで、専門家と同じ運用が可能となります。

株式投資や不動産投資をする場合、銘柄選定や売買のタイミングは自分で判断しないといけません。投資信託なら、知識・経験が少なくて自信がない方でも、購入するだけで投資が始められます。

②簡単に分散投資ができる

投資信託をおすすめするメリット2つ目は、購入するだけで分散投資ができることです。

投資信託は銘柄によって投資先が異なり、保有するファンドによっては世界中の資産に分散投資ができます。

例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という投資信託は、世界中の株式を投資対象としたファンドです。当銘柄1つだけ保有すれば、あらゆる国の株式へ投資が可能です。

個別の資産で分散投資する場合、資産配分(ポートフォリオ)を自分で作らないといけません。投資信託を購入すれば、ファンドマネージャーが組んだポートフォリオで運用できます。

③最低100円から投資できる

投資信託をおすすめするメリット3つ目は、最低100円から購入できることです。

個人で現物株式や不動産に投資する場合、将来の資産形成を目指すことも可能です。投資信託は証券会社によって100円から少額投資できるので、少ない資金から資産運用を始められます。

また投資信託なら、一定間隔で投資し続ける積立投資が可能です。毎月の購入金額が少なくても、時間をかけてコツコツ積み立てれば、将来まとまった資産を作れる可能性があります。

④買付手数料は無料(ノーロード)

投資信託をおすすめするメリット4つ目は、証券会社によっては買付手数料が無料(ノーロード)であることです。

一般的に金融商品を購入すると、購入金額に応じた買付手数料が発生します。1回1回の金額は微々たるものですが、長い目でみると大きな金額になるので、その金額分の投資機会を失ってしまいます。

しかし、ネット証券や一部の総合証券会社で投資信託を購入すれば、買付手数料は発生しません。さきほど解説した少額投資も可能であることから、投資信託は積立投資を始める商品としておすすめです。

⑤つみたてNISA口座で運用すれば税金が非課税

投資信託をおすすめするメリット5つ目は、つみたてNISAで運用できることです。

つみたてNISAとは、投資で得た利益に課せられる税金を非課税にできる、金融庁が推進する制度です。2023年まで実施されるつみたてNISAでは、非課税枠は購入年から20年となっています。

例えば、2021年に購入した投資信託で得た利益は、2040年まで非課税となります。

つみたてNISAで運用して利益を非課税にできれば、その分を運用資金に使えます。長期的な積立投資で資産を作っていきたい方は、つみたてNISAを活用した投資信託への投資がおすすめです。

コラム:2024年4月から新NISAがスタート
現在のつみたてNISAは2023年に終了し、2024年1月からは制度内容が刷新された新NISAがスタートします。

新NISAの概要 引用:金融庁「新NISAの概要」2023年9月確認(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html)

新NISAでは、一般NISAとつみたてNISAが統合されます。1つの口座で、一般NISAに該当する「成長枠」とつみたてNISAに該当する「つみたて投資枠」の2種類が利用可能です。

非課税対象の投資枠も1,800万円まで増枠(成長枠はそのうち1,200万円が上限)され、非課税期間も無期限化されます。従来だと、NISA口座開設時に一般NISAもしくはつみたてNISAどちらかを選択しないといけませんが、新NISAではその必要がありません。

2023年までに現行のNISA口座を開設した場合でも、2024年からは自動的に新NISA口座へ移行されます。ただし、現行のNISA口座で運用中の商品は新NISA口座へ移管(ロールオーバー)されず、従来制度が適用された状態で運用されます(途中売却は可能)。

投資信託4つのデメリット

投資信託には多くのメリットがありますが、一方でいくつかデメリットも存在します。

投資信託のデメリット

  • 元本保証ではない
  • 短期取引で高いリターンは期待しにくい
  • 保有しているだけで費用(コスト)がかかる

上記のデメリットを理解しておけば、「投資信託へ投資しなければよかった」と後悔することが減るでしょう。

元本保証ではない

大前提として、投資信託は元本保証ではありません。運用状況によっては、運用額が投資額を下回る元本割れを起こす可能性があります。

元本割れのリスクは、資産運用をおこなううえで避けられません。ただ、そのリスクを抑える方法として分散投資が挙げられます。

分散投資とは、投資する資産・地域・時間を分散させることで、投資におけるリスクを抑える投資手法です。

分散投資の概要図 引用:金融庁「投資の基本」2023年9月確認(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html)

金融庁では、上記の分散投資を長期間かけておこなう「長期・積立・分散投資」を推奨しています。(※)

投資信託で複数の資産(銘柄)をコツコツ積立投資すれば、上図のような分散投資が実現でき、元本割れのリスクを極力抑えることが可能です。

※参考:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」2020年10月

短期間で高いリターンは期待しにくい

投資信託は、デイトレードのように短期間で高いリターンを狙うのは難しい金融商品です。

投資信託の運用方法は、ファンドがベンチマークする株価指数が基準です。長期的に運用することで、経済の成長原理に基づいた一定のリターンが狙えます。

また、投資信託は株式の成行注文のように注文時点で取引されず、注文してから約定するまで数日かかる場合もあります。

そのため、投資信託は短期間でリターンを狙うことが難しいといわれています。したがって、今すぐ利益が欲しい方には投資信託はおすすめできません。

保有しているだけで手数料(コスト)がかかる

投資信託を保有すると、信託報酬と呼ばれる手数料が発生します。信託報酬は投資信託の運用実績に関係なく、保有している間はずっと支払わないといけません。

信託報酬の割合はファンドによって異なります。例えば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は年率0.1133%(税込)以内です。運用額が100万円の場合、年間で1,133円かかります。

信託報酬は安いほど良いと思われますが、各ファンドの運用方針や実績も含めて検討する必要があります。次章では信託報酬を含めた投資信託の選び方を解説するので、併せてご参照ください。

投資信託を選ぶポイント

投資信託の選ぶポイントを解説
投資信託は資産運用を始めたい初心者におすすめと言われておりますが、ファンドは何千と存在します。その中から、自分に合った投資信託を選ぶのは大変ですよね。

そこで、これから投資信託に投資したい方に向けて、投資信託の選び方を解説していきます。

投資信託を選ぶポイントは、以下の4つが挙げられます。

投資信託を選ぶポイント

  1. 運用方針を決める
  2. 資産配分(ポートフォリオ)を決める
  3. 銘柄の運用方針を確認する
  4. 費用が安い銘柄を選ぶ

上記のポイントを押さえておけば、自分に合ったファンドを選べるでしょう。

運用方針を決める

まず、投資信託でどのような運用をするか、運用方針を決めましょう

投資信託は各銘柄で資産配分や運用方針などが異なるので、運用方針に応じて適した投資信託は変わります。

運用方針の一例として、以下の3つを挙げておきます。

  • 老後資金のために、毎月3万円ずつ世界経済の成長に合わせて積立投資をする
  • 100万円を投資したいけど個別株はリスクが高いと感じるから、投資信託で堅実に運用する
  • 毎月1万円の余裕資金を作れるので、積立投資しつつ積極的にリターンを狙ってみる

上記を参考に、投資信託をどのように運用したいか事前に決めておきましょう。

インデックスファンドとアクティブファンドの2種類から選ぶ

投資信託は、大きく分けてインデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分けられます。それぞれ運用目標が異なり、投資信託の銘柄選びにおいてとても大切な知識です。

インデックスファンドは、ベンチマークした株価指数の値動きに合わせて運用する投資信託です。アクティブファンドは、指数の値動きを上回るパフォーマンスを目指します。

三井住友DS投資直販ネット「アクティブファンドとインデックスファンドの違い」
引用:三井住友DS投資直販ネット「アクティブファンドとインデックスファンドの違いは?」2023年9月確認(https://direct.smd-am.co.jp/learn/guide/difference/)

インデックスファンドのメリットは、世の中の経済成長に合わせて運用できることです。アクティブファンドはリターンを積極的に狙えますが、インデックスファンドよりも信託報酬が割高で価格変動リスクが高くなっています

インデックスファンドとアクティブファンドの違いを把握しておけば、ご自身の運用方針に適した投資信託が選びやすくなるでしょう。

資産配分(ポートフォリオ)を決める

次は、運用方針に基づいて資産配分(ポートフォリオ)を決めます

投資信託の投資対象は、主に4種類あります。運用方針によって、各保有資産の比率を変えていきましょう。

投資信託の主な投資対象

投資対象 特徴
株式 経済状況に応じて株価は大きく変わるため、価格変動のリスクが大きい金融商品。

経済成長が順調であれば一定の利益が狙えるが、経済に打撃があると大きな損失が出る可能性がある。
債券 国や企業などが投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券。

保有中は一定の利子を受け取れ、運用期限に達すると額面金額が返還されるが、発行体(国・企業)の破綻リスクや価格変動リスクがある。
REIT 複数人から集めた資金で不動産に投資し、売買益や賃貸収入を投資家に分配する投資信託。別名、不動産投資信託。

少ない資金で不動産に投資できるのが魅力である一方、不動産の価格変動リスクや災害リスクがある。
コモディティ 貴金属・農作物・エネルギー資源など、実物の商品に対して投資する金融商品。

将来の決められた日に、取引の時点で決められた価格で売買することを約束する「先物取引」で取引するのが一般的。

多くの投資家は、株式と債券を主体にポートフォリオを組みます。積極的にリターンを狙いたいなら株式の比率を上げ、価格変動のリスクを抑えたいなら債券の比率を上げるのがおすすめです。

例えば、株式70%・債券30%のポートフォリオを組み、毎月50,000円を積立投資する場合、株式に投資する銘柄に35,000円分、債券に投資する銘柄に15,000円分投資します。

選ぶのが大変なら資産複合型がおすすめ

いくつも投資信託の銘柄を選ぶのが大変という方は、資産複合(バランス)型の投資信託も検討するといいでしょう。

バランス型の投資信託は、複数の投資信託を1つにまとめた投資信託です。主に、リスク許容度に応じてポートフォリオを複数用意された銘柄や、各資産の比率が同じ銘柄の2種類があります。

バランス型の投資信託なら、1銘柄保有するだけで複数の資産へ分散投資ができます。ポートフォリオを組むのが難しいと感じる方は、バランス型の投資信託に投資するのもおすすめです。

分配型の投資信託に要注意

長期で資産運用をしたい方は、分配型の投資信託に注意してください。分配型は、運用資産の一部を分配金として投資家へ分配する投資信託です。

一見、毎回分配金がもらえるので魅力的に感じますが、分配金以上の利益が出ていないと元々の運用資金を削って分配されます

分配型の概要図 引用:日本証券業協会「毎月分配型の投資信託とは?」2023年9月確認(https://www.jsda.or.jp/anshin/risk/bunpai/index.html)

長期資産運用において重要なのは、得た利益を再投資することです。得た利益でさらなる利益を生み出すことを「複利効果」と言い、運用期間が長いほど効率よく運用額を増やせる可能性があります。

複利効果の概要図 引用:金融庁「投資の基本」2023年9月確認(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html)

長期・積立・分散投資をおこなう場合は、得た利益を再投資して複利効果を狙うのがおすすめです。

銘柄の運用目的を確認する

運用方針やポートフォリオが定まったら、投資信託の各銘柄の運用目的を見ていきましょう。

具体的には、各銘柄のベンチマーク先を確認してください。投資信託の各銘柄はベンチマークする株価指数を決めており、それに合わせて実際の投資先を決めています。 主なベンチマーク先としては、以下の指数が挙げられます。

  • 国内株:日経平均株価、TOPIX(東証株価平均)
  • 米国株:S&P500、NASDAQ、ダウ工業株30種
  • 全世界株:MSCI-KOKUSAI
  • 国内債券:NOMURA-BPI総合
  • 国内不動産:東証REIT指数

ご自身が決めたポートフォリオと投資信託の投資先を照らし合わせて、ご自身の運用方針を満たせる投資信託を選びましょう。

また、アクティブファンドを運用したい場合は、ベンチマーク先の株価指数以上のパフォーマンスを出すことが目的なので、投資先の選定基準も確認するのがおすすめです。

コラム:投資信託の値動き(運用実績)は見るべき?
投資信託の選び方において、運用実績の良さで銘柄を選ぶことはおすすめしません。なぜなら、運用実績はあくまで過去の値動きであり、将来の実績を保証される訳ではないからです。

特にインデックスファンドは、ベンチマーク先の株価指数との連動を目的とする投資信託です。指数が上昇すればインデックスファンドの価格が上がり、逆に指数が下落すればインデックスファンドの価格も下がります。

そのため、インデックスファンド選びにおいては、「価格が上がっているから良い銘柄」という判断は一概にできません

ただし、アクティブファンドを選ぶ場合は、運用戦略に対してベンチマーク先の株価指数よりもパフォーマンスが出ているか確認する必要があるので、運用実績はある程度参考にできます。

費用が安い銘柄を選ぶ

最後に、運用にかかる費用を確認します

ここまで確認した選び方のポイントを踏まえて銘柄を探すと、候補となる銘柄がいくつか出てくるでしょう。そのなかから、費用が見合っている銘柄を選んでください。

特に、投資信託を保有することで発生する信託報酬はチェックしましょう。信託報酬は、投資信託を運用してくれるお礼(報酬)として支払う費用です。

運用実績が良くても信託報酬が割高だと、最終的な利益が小さくなるかもしれません。目安としては、インデックスファンドは0.1〜0.2%、アクティブファンドは1〜1.5%といわれています。

投資信託の費用には、他にも買付手数料と信託財産留保額(解約手数料)があります。ただ、ネット証券で購入すれば、いずれも無料になっているケースがほとんどです。

銘柄選びが大変ならロボアドバイザーの利用もおすすめ

もし投資信託の銘柄選びが大変だと感じた方は、ロボアドバイザーの利用を検討するのがおすすめです。

ロボアドバイザーとは、事前に決められた計算式(アルゴリズム)に基づいて、投資サポートをおこなってくれる投資サービスです。

サービスよっては、銘柄選定・積立投資・ポートフォリオのリバランスなど、資産運用に必要な作業をお任せできます。

以下に、投資信託とロボアドバイザーの違いをまとめてみました。

ロボアドバイザーと投資信託の仕組みの違い

ロボアドバイザー 投資信託
投資一任型 助言型 資産複合型 インデックス
ファンド
投資対象商品 株式・債券・不動産・金など複数の金融商品に分散投資 ※1 個別資産ごとに投資
投資対象地域 サービス・銘柄による(全世界・新興国・米国のみ・国内のみなど)
運用方針 利用者の戦略(リスク許容度)に
基づいて決定
運用会社が決定
手数料 年率0.96~1.10% 年率0.37~1.007% 銘柄によって変動
NISA対応 1サービスのみ 対象銘柄のみ
投資判断 ロボアド 自己判断
(提案はロボアド)
自己判断
リバランス 全自動 提案のみ ※1 自己判断
表内では、ロボアドバイザーをロボアドと略しています。
※1 一部サービスを除く


銘柄選定やポートフォリオの調整が面倒な方は、ロボアドバイザーの利用がおすすめです。

ロボアドバイザーの詳細情報やおすすめサービスの詳細は、以下の記事にまとめています。ロボアドバイザーが気になった方は、ぜひ確認してみてください。

ロボアドバイザーの詳細はこちら

次章では、投資信託の資産別でおすすめの銘柄を紹介します。どのような銘柄がおすすめか知りたい方は、ぜひ読み進めてみてください。

長期・積立・分散でおすすめの投資信託を紹介

おすすめファンドを投資先別で解説
それでは、これから資産運用を始めたい初心者に、資産別おすすめの投資信託を紹介します。最初に運用するファンドとしては、以下の7銘柄がおすすめです。

おすすめファンド一覧

  • 【国際株式】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 【日本株式】iFree 日経225インデックス
  • 【先進国株式】SBI・先進国株式インデックス・ファンド
  • 【米国株式】楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • 【国内債券】eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • 【国際債券】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
  • 【バランス型】DCニッセイワールドセレクトファンド

では、各銘柄の詳細情報を1つずつ見ていきましょう。

【国際株式】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

特徴

  • 全世界47ヵ国の株式に分散投資ができる
  • 米国株式への投資割合が60%
  • 各国の株式の資産配分は調整できない

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、全世界の株式に投資できるおすすめの投資信託です。

世界の株価指数として参考にされている、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスと連動した運用を目指します。ポートフォリオは、米国の株式を中心とした先進国株式が88%、新興国が12%です。

当銘柄を1つ運用するだけで世界中の株式に分散投資できるため、「複数地域の株式に分散投資して、値動きの変動を少なくしたい」という方におすすめです。

また、信託報酬は年率0.1133%以内と、インデックスファンドのなかでも比較的割安な銘柄となっています。

Point

eMAXIS Slim 全世界株式には、以下の2種類の銘柄があります。

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(日本株除く)

今回はオール・カントリーを紹介しています。

ファンド情報(2023年月末時点)
基準価額 20,247円
純資産額 13,545億円
信託報酬 0.1133%
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
GMOクリック証券、松井証券、
マネックス証券、LINE証券、
楽天証券、CHEER証券、
SMBC日興証券
取扱
ランキング
SBI証券:総合1位
楽天証券:総合2位
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C000H1T1)2023年9月1日作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています


【日本株式】iFree 日経225インデックス

特徴

  • 200銘柄以上の日本株式に分散投資できる
  • 日経平均株価の構成銘柄を同じ株数で保有する
  • 海外株式の投資信託と比較して値動きが比較的小さい

iFree 日経225インデックスは、日本株式に投資するおすすめ投資信託です。

日本経済新聞社が東証プライム市場から225銘柄を選定して算出される、日経平均株価と連動した運用を目指すファンドです。

ポートフォリオは、日経平均株価で採用されている銘柄のうち200銘柄以上の株式。各銘柄で保有する株数を同じにすることで、指数に近づけているのが特徴です。

信託報酬は年率0.154%と、同じ国内株式を運用する投資信託のなかでは最安レベルです。

ファンド情報(2023年月末時点)
基準価額 22,344円
純資産額 512.1億円
信託報酬 0.154%
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
GMOクリック証券、松井証券、
マネックス証券、楽天証券、
SBIネオトレード証券、
岡三オンライン
取扱
ランキング
SBI証券:総合213位
楽天証券:国内株式1位
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C000DVK3)
※2023年9月1日に作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています


【先進国株式】SBI・先進国株式インデックス・ファンド

特徴

  • 世界中の先進国の株式に分散投資できる
  • 株式に直接投資するのではなく2種類のETFに投資する
  • 米国株式への投資比率が65%

SBI・先進国株式インデックス・ファンドは、米国をはじめとした先進国の株式に投資できるおすすめ投資信託です。

通常の投資信託と違って、2種類の上場投資信託(ETF)を運用するのが特徴となっています。

上場投資信託(ETF)とは?
証券取引市場に上場している投資信託。投資信託でありながら、株式と同じように売買できるのが特徴。


ポートフォリオは、米国株式が65%、その他の先進国株式が35%となっています。当ファンド1つ運用すれば、先進国の5,000社以上の株式に分散投資が可能です。

ファンド情報(2023年8月末時点)
基準価額 18,867円
純資産額 182.3億円
信託報酬 0.1022%程度
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
松井証券、マネックス証券
楽天証券、岡三オンライン証券、
SMBC日興証券
取扱
ランキング
SBI証券:総合48位
楽天証券:総合20位
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C000FVY9)
※2023年9月1日に作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています


【米国株式】楽天・全米株式インデックス・ファンド

特徴

  • 米国株式市場の銘柄に満遍なく投資できる
  • 米国株に直接投資するのではなく1種類のETFに投資する
  • 1ヵ国のみの投資のため、地域の分散投資ができない

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、米国株式に投資できるおすすめ投資信託です。

当ファンドは、世界中で400本以上の投資信託・ETFを提供しているバンガードの「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を運用します。この投資信託1つで、米国中の株式に投資が可能です

米国の大型株から中・小型株まであらゆる銘柄で構成された株価指数である、CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指しています。そのため、米国株式へ幅広く分散投資したい方におすすめできる投資信託となります。

ファンド情報(2023年8月末時点)
基準価額 23,838円
純資産額 10,697億円
信託報酬 0.162%
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
GMOクリック証券、松井証券、
楽天証券、SMBC日興証券、
岡三オンライン、SMBC日興証券
取扱
ランキング
SBI証券:国際20位
楽天証券:総合3位
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C000FHD2)
※2023年9月1日に作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています


【国内債券】eMAXIS Slim 国内債券インデックス

特徴

  • 国内の債券に分散投資できる
  • 1ヵ国の債券のみ投資するため、地域の分散投資ができない

eMAXIS Slim 国内債券インデックスは、日本国内の債券に投資できる投資信託です。

国内債券市場の主要指数である、NOMURA-BPI総合との連動を目指すのが特徴。当ファンド1つで、国内債券に分散投資が可能です

ファンド情報(2023年8月末時点)
基準価額 9,709円
純資産額 198.3億円
信託報酬 0.132%
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
GMOクリック証券、松井証券、
楽天証券、SMBC日興証券、
大和コネクト証券、岡三オンライン、
CHEER証券
取扱
ランキング
SBI証券:総合23位
楽天証券:総合14位
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C000ENB7)
※2023年9月1日に作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています


【国際債券】ニッセイ外国債券インデックスファンド

特徴

  • 日本を除いた世界中の債券に分散投資できる
  • 米国債券の比率が約50%

ニッセイ外国債券インデックスファンドは、米国・中国などの海外債券に投資できるおすすめ投資信託です。

世界中の債券から算出される指数であるFTSE世界国債インデックスとの連動を目指すのが特徴となっています。

投資先は、日本を除いた先進国の国債となっています。日本国債も投資したい場合は、先ほど解説したeMAXIS Slim国内債券インデックスも合わせて運用するといいでしょう。

ファンド情報(2023年8月末時点)
基準価額 13,052円
純資産額 246.8億円
信託報酬 0.154%
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
GMOクリック証券、松井証券、
楽天証券、岡三オンライン証券、
マネックス証券
取扱
ランキング
SBI証券:総合208位
楽天証券:総合38位
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C0009VF7)
※2023年9月1日に作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています


【バランス型】DCニッセイワールドセレクトファンド

特徴

  • 世界中の株式・債券に分散投資が可能
  • ポートフォリオが4つ用意されている
  • 国内資産の比率が海外資産よりも高い

DCニッセイワールドセレクトファンドは、バランス型の投資信託でおすすめの投資信託です。

当ファンド1つで、国内外の株式・債券に分散投資が可能。債券重視・安定型・標準・株式重視の4コースが用意されており、以下のように各コースで投資先の配分率が異なります。

国内株式 国内債券 海外株式 海外債券 その他
債券重視型 20% 45% 10% 20% 5%
標準型 30% 30% 20% 15% 5%
株式重視型 40% 15% 30% 10% 5%
安定型 5% 60% 5% 25% 5%

したがって、ご自身のリスク許容度に応じて選べるのが特徴です。

ファンド情報(2023年8月末時点)※標準型を掲載
基準価額 28,248円
純資産額 661.0億円
信託報酬 0.15%
分配金 0円(再投資)
取扱
ネット証券
auカブコム証券、SBI証券、
松井証券、楽天証券、
SMBC日興証券、マネックス証券
取扱
ランキング
SBI証券:総合101位
(株式重視型)
楽天証券:総合182位
(株式重視型)
参考:投信総合検索ライブラリー(https://toushin-lib.fwg.ne.jp/FdsWeb/FDST030000?isinCd=JP90C0001QZ2)
※2023年9月1日に作成
※取扱証券は、当サイトで紹介しているネット証券を掲載しています
※標準型の銘柄情報を記載しています


以上、おすすめの投資信託の銘柄を解説しました。

今回紹介した投資信託と同じ指数の連動を目指す銘柄はいくつもあります。実際に投資信託を購入する際は、各銘柄の詳細情報を確認したうえで、最終的な判断を下すのがおすすめです。

続いては、投資信託の購入におすすめなネット証券会社を紹介します。どのネット証券会社で投資信託を購入しようか迷っている方は、続けてご参照ください。

おすすめネット証券会社をランキング形式で紹介

おすすめネット証券会社を紹介

投資信託の選び方やおすすめファンドを理解したら、さっそくネット証券で購入してみましょう。ネット証券なら、スマートフォンで簡単に口座開設や購入手続きができて便利です。

とはいえ、ネット証券も数多く存在します。そこで、投資信託の運用でおすすめできるネット証券をランキング形式で紹介します。

主要ネット証券を徹底比較した結果、投資信託でおすすめのネット証券Top3は以下のとおりです。

投資信託の購入でおすすめのネット証券会社

  • おすすめ1位:SBI証券
  • おすすめ2位:松井証券
  • おすすめ3位:楽天証券

投資信託に投資するなら、上記のいずれかを口座開設するのがおすすめ。では、各ネット証券会社の特徴を詳しく見ていきましょう。

ランキング1位:SBI証券

SBI証券のロゴ



おすすめポイント

  • お好きなポイントが貯められる
  • 買付手数料が全銘柄無料で最低100円から購入できる
  • 三井住友カードを含めた複数種類のクレジットカードで積立投資ができる

投資信託の購入で、1番目におすすめできるネット証券はSBI証券です。2022年12月時点でグループ口座開設数は950万を突破しており、多くの投資家が利用しています。(※1)

SBI証券で投資信託を運用すれば、運用額に応じてTポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル・Vポイントのなかから、お好きなポイント・マイルが付与されます。

また、SBI証券の投資信託はすべて買付手数料が無料。最低100円から購入できる手軽さも魅力です。

さらに、三井住友カードを含めた複数種類のクレジットカードでクレカ積立も可能。クレジットカードで購入するので、投資信託の購入金額に応じたクレジットカードのポイントも付与されます。

SBI証券は、投資信託以外のさまざまな金融商品を取り扱っています。投資信託以外の投資も始めたい方は、SBI証券口座を開設しておくといいでしょう。

SBI証券基本情報
取扱銘柄数 2,658銘柄
つみたてNISA 186銘柄
最低購入金額 100円
買付手数料 ノーロード
積立頻度 毎日、毎週、毎月、
隔月、複数日
スマホ対応 かんたん積み立てアプリ
スマホ専用サイト
ポイント還元 Tポイント、Pontaポイント、
dポイント、JALマイル、
Vポイント
ポイント投資 Tポイント、dポイント、
Vポイント
クレカ積立 三井住友カード、
東急カード、
タカシマヤカード、
アプラスカード、
USCカード
公式サイトを参考に2023年9月作成
※2023/9/30(土)から国内株(現物・信用・単元未満)を無料化予定


SBI証券の詳細はこちら ※1出典:SBI証券「2022年3月期第3四半期 決算説明資料」2023年9月確認

ランキング2位:松井証券

松井証券の詳細を紹介します

おすすめポイント

  • 信託報酬の一部をキャッシュバック
  • 助言型ロボアドバイザー「投信工房」が利用できる

投資信託の運用で、2番目におすすめできるネット証券は松井証券です。松井証券は日本で初めてネット対応した、知る人ぞ知る総合ネット証券会社です。

松井証券では、一部の投資信託を運用すると信託報酬の一部が還元されるサービスを提供。松井証券が受け取る信託報酬が0.3%を超える銘柄が対象で、最大0.85%還元されます。

還元方法は、松井証券ポイントもしくは現金から選択可能。現金の場合は、還元率が最大0.78%となります。投資信託の保有中は信託報酬が発生するため、一部でも還元してくれるのはうれしいですね。

さらに、松井証券では投資信託の運用をアドバイスしてくれる助言型ロボアドバイザー「投信工房」が利用可能。簡単な質問に答えるだけで、おすすめのポートフォリオを提案してくれます。

投信工房でポートフォリオを登録しておくと、指定した日にリバランスを実施する「自動リバランス」や、リバランスしながら積立投資できる「リバランス積立」が利用できます。そのため、投資信託の運用管理の手間を省ぶことが可能です

信託報酬の還元サービスや投信工房に魅力を感じた方は、松井証券で投資信託を運用してみましょう。

松井証券基本情報
取扱ファンド数 1,650銘柄
つみたてNISA 178銘柄
最低購入金額 100円
買付手数料 ノーロード
積立頻度 毎日、毎月
スマホ対応 投信アプリ
ポイント還元 松井証券ポイント
ポイント投資 松井証券ポイント
クレカ積立
※公式サイトを参考に2023年9月作成

ランキング3位:楽天証券

楽天証券の詳細を紹介します

おすすめポイント

  • 楽天カード決済に対応
  • 楽天ポイントが利用できる
  • 日経新聞が無料で読める

投資信託の運用で、3つ目におすすめできるネット証券は楽天証券です。SBI証券と並ぶ総合ネット証券で、2023年5月には口座開設数が900万を突破しました。(※1)

すべての投資信託の買付手数料が無料で、最低100円から購入可能。つみたてNISAの取り扱いは184銘柄と、SBI証券とほぼ同じ取扱数となっています。

楽天証券の投資信託では、楽天カードを使った投資に対応。クレジットカード決済なので、もちろん楽天ポイントが還元されます。ポイント還元率は銘柄によって異なり、購入額の0.5〜1.0%となっています。

さらに、各楽天サービスで貯めた楽天ポイントで投資信託の積立投資も可能。1ポイント=1円として1ポイント単位で使えるので、楽天ポイントの使い道としておすすめです。

また、楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」をダウンロードしておけば、日経新聞の記事が読める日経テレコンが無料で利用可能です。最新の経済情報が無料で手に入るので、投資の勉強に役立てられます。

楽天証券はSBI証券と同様、他の金融商品も豊富に取り扱っています。普段から楽天サービスを利用している方は、楽天証券の口座開設がおすすめです。

楽天証券基本情報
取扱ファンド数 2,636銘柄
つみたてNISA 184銘柄
最低購入金額 100円
買付手数料 ノーロード
積立頻度 毎日、毎月
スマホ対応 スマホ専用サイト
ポイント還元 楽天ポイント
ポイント投資 楽天ポイント
クレジット
カード積立
楽天カード
※公式サイトを参考に2023年9月作成
※2023/10/1(日)より、手数料コースを「ゼロコース」に設定で手数料無料


楽天証券の詳細はこちら ※1出典:楽天証券「楽天証券、証券単体で国内最多!証券総合口座数 900万口座達成のお知らせ」2023年5月

主要ネット証券会社を一斉比較!

先ほど、投資信託の運用でおすすめのネット証券Top3を紹介しました。しかし、他にもネット証券は数多く存在します。自分に合ったネット証券を選べるのが理想ですよね。

そこで、投資信託における主要ネット証券の違いを一斉比較していきます。比較項目は、以下の6つとなっています。

  • 投資信託・つみたてNISAの取扱数
  • ノーロード対応銘柄数
  • 最低購入金額
  • ポイント還元
  • ポイント・クレカ積立の対応
  • スマホ対応

では、各ネット証券の違いを比較していきましょう。

投資信託おすすめネット証券比較
ファンド数 つみたてNISA 買付手数料 最低購入金額 ポイント還元 ポイント投資 クレカ投資 スマホ対応
SBI証券 2,658 185 0円 100円 Tポイント
Pontaポイント
dポイント
Vポイント
Tポイント
Pontaポイント
三井住友カード
東急カード
タカシマヤカード
アプラスカード
かんたん積立アプリ
スマホ専用サイト
松井証券 1,650 178 0円 100円 松井証券ポイント 投信アプリ
楽天証券 2,636 184 0円(一部対象外) 100円 楽天ポイント 楽天カード スマホ専用サイト
マネックス証券 1,279 157 0円 100円 マネックスポイント マネックスカード マネックス証券アプリ
auカブコム証券 1,621 180 0円 100円 Pontaポイント au PAY カード au PAYアプリ
SMBC日興証券 1,493 158 0円(一部1.1%) 1,000円 dポイント
野村證券 1,171 7 銘柄ごとに異なる 1,000円
LINE証券 30 9 0円 1,000円 LINEポイント LINEアプリ
岡三オンライン 658 15 0円 1,000円
大和コネクト証券 35 16 0円 100円 dポイント
Pontaポイント
大和コネクト証券アプリ
みずほ証券 328 3 銘柄ごとに異なる 1,000円
※各証券会社公式サイトを参考に2023年9月作成

以上が、投資信託における主要ネット証券の一斉比較です。上記の内容を参考に、ぜひご自身に合ったネット証券口座を開設してください。

投資信託の購入手順

投資信託の購入方法を解説
最後に、ネット証券で投資信託を購入する方法を解説します。購入手順はいたって簡単。以下の3ステップで投資信託が購入できます。

投資信託を購入する方法

  1. ネット証券で気になる銘柄を検索
  2. ファンド情報・目論見書を確認
  3. 金額・約定日時を決めて発注

では、各手順を順番に見ていきましょう。今回は楽天証券の取引画面を用いて解説していきます。

ネット証券で気になるファンドを検索

まずは、気になるファンドを探してみましょう。口座開設したネット証券にログインし、投資信託のカテゴリへ移動すると、投資信託の検索機能が使えます。

ファンド検索 引用:楽天証券公式サイト(ログイン後画面)

ネット証券なら、投資地域・資産タイプ・つみたてNISA対応など、お好みのフィルターでファンドが簡単に探せます。検索結果のリストから投資信託の概要情報を確認し、気になるファンドを見つけたら、詳細ページへ移動してください。

ファンド詳細検索画像 引用:楽天証券公式サイト(ログイン後画面)

ファンド情報・目論見書を確認

続いて、ファンドの詳細情報を確認します。投資信託の選び方で解説した、運用方針・資産配分・信託報酬(費用)をチェックしてください。

ファンドの詳細情報 引用:楽天証券公式サイト(ログイン後画面)

併せて詳細内容が記載された「目論見書」も読んでみましょう。ファンドに関する情報がまとまっているので、購入する際の参考になります。

目論見書 引用:楽天証券公式サイト(ログイン後画面)

注文内容を決めて発注

運用したいファンドが決まったら、注文手続きへ進みましょう。画面の指示にしたがい、下記の項目を決めていきます。

  • 引き落とし方法
  • 購入日時
  • 購入(積立)金額
  • 分配金の受け取り有無
  • 口座区分


口座区分とは、投資信託を保有する口座の種類です。一般口座と特定口座の2種類ありますが、特定口座(源泉徴収あり)を選択すると、証券会社が代わりに納税手続きをおこなってくれます。

必要事項が記入できたら目論見書と約款を閲覧後、注文内容を最終確認します。間違いがなければ暗証番号を入力して発注すれば、購入手続きは完了です。

以上が投資信託の購入方法となります。今回は楽天証券の取引画面を用いて解説したので、実際の購入手順はお持ちの証券口座で確認しましょう。

まとめ

投資信託の解説まとめ
当記事では、投資信託の選び方やおすすめ銘柄、おすすめネット証券を解説しました。

資産の種類別で、おすすめの投資信託は以下のとおりです。

おすすめ投資信託

  • 【国際株式】eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 【日本株式】iFree 日経225インデックス
  • 【先進国株式】SBI・先進国株式インデックス・ファンド
  • 【米国株式】楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • 【国内債券】eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • 【国際債券】<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド
  • 【バランス型】DCニッセイワールドセレクトファンド

また、投資信託の運用でおすすめのネット証券は以下の3社です。

投資信託におすすめネット証券

  • おすすめ第1位:SBI証券
  • 積立頻度が選べて、お好きなポイントが貯められるおすすめネット証券。複数種類のクレジットカードで積立投資も可能。

  • おすすめ第2位:松井証券
  • 対象ファンドを運用すれば、信託報酬の一部がキャッシュバックされるおすすめネット証券。助言型のロボアドバイザー「投信工房」も利用できる。

  • おすすめ第3位:楽天証券
  • 楽天ポイントが貯まって使えるおすすめネット証券。楽天カードでの積立投資ができる。日経新聞が無料で読めるのも隠れた魅力。

ご自身に合った投資信託を見つけて、ぜひ資産運用を始めてみてください。もう一度おすすめネット証券の解説を確認したい方は、以下から戻ることが可能です。

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よくある質問

以降は、投資信託に関してよくある質問をまとめました。より詳しい情報が知りたい方は、併せてご参照ください。

投資信託と上場投資信託(ETF)の違いは?

上場投資信託(ETF)とは、株式と同じように売買できる投資信託です。

投資信託の価格は1日1回算出されますが、ETFの価格はリアルタイムに変動するのが特徴。また、ETFの取引手数料は、株式取引と同じようにかかります。

投資信託とロボアドバイザーの違いは?

ロボアドバイザーは、決まった計算式(アルゴリズム)に沿って、ポートフォリオの提案や運用サポートをおこなってくれる投資サービスです。

投資一任型と助言型の2種類あり、どちらもポートフォリオの提案をおこなってくれますが、前者は毎回の積立投資やポートフォリオの調整(リバランス)も対応しています。

投資信託の手数料について知りたい

投資信託の手数料は、買付手数料・信託報酬・信託財産留保額の3つです。

以下に、各手数料の簡単な解説をまとめておきます。

  • 買付手数料
  • 投資信託を購入した際に発生する手数料。近年はノーロード(無料)で購入できる銘柄が増えており、買付手数料を気にする必要がなくなっています。

  • 信託報酬
  • 投資信託の保有中に発生する手数料。運用会社に運用を任せているので、その報酬として支払われます。

  • 信託財産留保額
  • 投資信託を売却する際に発生する手数料。買付手数料と同様に無料となってい銘柄が多く、こちらも気にする必要がなくなっています。

為替ヘッジとは?

為替ヘッジとは、為替相場の変動を避ける行為を言います。

日本円ではなく外貨で投資する投資信託は、為替変動リスクを伴います。為替ヘッジを取れば、為替相場の変動による損失を抑えることが可能です。

ただし為替ヘッジを取ると、その分手数料が発生します。そのため、為替ヘッジありの銘柄は、信託報酬が比較的高い傾向にあります。

銀行でも購入できる?

投資信託は、ゆうちょや三菱UFJ銀行といった銀行でも購入可能です。銀行窓口へ行き、担当者からアドバイスをもらいながら購入できるのがメリットです。

ただし、ネット証券と比べて取扱銘柄数が少なく、場合によっては買付手数料・信託財産留保額がかかる場合があります。ネット証券なら取扱銘柄数が比較的多く、買付手数料・信託財産留保額ともに無料で取引可能です。

学生も購入できる?

投資信託は、学生でも購入できます。証券口座の開設は原則未成年でも可能なため、学生でも問題なく投資信託の運用が可能です。

ただし、未成年の場合は親権者の同意が必要です