つみたてNISAで資産運用する場合、ネット証券の口座開設後に銘柄を選ぶ必要があります。同じ銘柄を複数の証券会社が扱っているので、当記事では先に銘柄の選び方をお伝えした後に、つみたてNISAにおすすめのネット証券を紹介します。
つみたてNISAにおすすめの
ネット証券3選
ネット証券3選
- SBI証券 つみたてNISA対象の投資信託の取扱本数はネット証券最多の185本(※1)。つみたてNISA専用画面があり、購入した銘柄の管理がしやすいので、複数の銘柄を購入したい方におすすめ。積立頻度は毎日・毎週・毎月から選択可能。さらにクレカ積立は三井住友カード・タカシマヤクレジットカード・東急クレジットカードの3種類から利用できる。特に三井住友カードゴールド(NL)を利用するとポイント還元率は1.0%に!
- 楽天証券 つみたてNISAの口座開設数は3年連続でNo.1(※2)。つみたてNISA対象の投資信託の取扱本数もSBI証券と同等の180本以上で、100円から始められる。宅テンカード・楽天キャッシュの支払いで、ポイント還元率は0.2%~1.0%(銘柄によって異なる)。楽天ポイントでつみたてNISAの銘柄が購入できる気軽さもおすすめ。
- マネックス証券 マネックスカードのクレカ積立は条件なくポイント還元率が1.1%でSBI証券や楽天証券よりも高い。獲得したマネックスポイントはポイントの使い道が豊富で、株式手数料への充当や暗号資産などに交換できるだけでなく、Amazonギフト券やTポイントへの交換も可能。
おすすめのネット証券の比較はこちらへ
※1 2023年2月の情報です。詳細はネット証券の比較で記載しています。
※2 参考:楽天証券(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/start/no1.html)
当記事で紹介する銘柄は、利益が保証されているわけではありません。当サイトは運用結果の責任を負いかねるため、実際に投資される際はお客様の判断で購入してください。
目次
つみたてNISAでおすすめの銘柄(ファンド)の選び方
つみたてNISAの非課税上限額は年間40万円までです。毎月一定額を積み立てる場合は、40万円÷12ヶ月 = 3万3,333円が上限積立額になります。また、金融庁によると2023年1月でつみたてNISAの取扱銘柄数は218本(※)も。そのため、全ての銘柄を購入できるわけではないので、ご自身にあった銘柄を選ぶ必要があります。まずは、つみたてNISAで運用する銘柄の選び方を確認しましょう。 銘柄を選ぶ際のおすすめの比較ポイントはたったの3つ!各ポイントを押さえれば、自分に適したおすすめファンドを見つけられるでしょう。
つみたてNISAで運用する銘柄を比較するポイント
- 世界に分散投資できる銘柄かどうか
- 純資産総額が大きい銘柄かどうか
- 信託報酬が低い銘柄かどうか
※参考:金融庁「つみたてNISAの対象商品」2023年1月17日(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/target/index.html)確認日2023年2月
では、各ポイントを一つずつ解説していきます。
分散投資できる銘柄かどうか

参考:金融庁「投資の基本」2023年2月(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html)
1つ目の比較ポイントは、分散投資ができる銘柄かどうかです。投資先を集中させれば大きなリターンが期待できますが、その分下落した時の損失も大きくなる傾向があると言われています。
分散投資には、「資産(銘柄)の分散」や「地域の分散」などのほか、投資する時期をずらす「時間の分散」という考え方があります。積立投資は定期的に投資をするため、時間の分散が可能です。一方で、資産の分散や地域の分散は銘柄によって異なります。次の章で、資産の分散や地域の分散について解説します。
資産の分散|株式100%と資産複合型の違いを紹介
そもそも投資信託には、投資する資産によって「株式100%」「債券型」「不動産型(RIET)」「資産複合型」など、主に4種類に分けられます。その中で、つみたてNISAが投資できるのは株式100%と資産複合型の2種類です。債券型や不動産型だけに投資する銘柄は、一般NISAの対象であるものの、つみたてNISAでは対象外です。ただし、複合資産型の中に債券や不動産が含まれている銘柄もありますので、つみたてNISAで債券や不動産を含む銘柄を購入したい方は、資産複合型を選びましょう。
2種類の投資分類の違いを表にまとめました。
特徴 | 種類 | |
---|---|---|
株式 100% |
経済成長に合わせて株式のみを運用 | 国内 |
全世界 | ||
米国 | ||
先進国 | ||
新興国 | ||
資産 複合型 |
株式・債券・不動産なども同時に運用可能 | 4資産 (日本・先進国の株式・債券) |
6資産 (日本・先進国・新興国の株式・債券) |
||
8資産 (日本・先進国・新興国の株式・債券・不動産) |
株式100%は、文字通り株式だけで運用する銘柄で、経済成長に合わせて運用できるのが特徴です。複合資産型は、株式だけでなく債券・不動産なども同時に運用できる投資信託で、別名「バランスファンド」といわれます。銘柄によって投資する資産の数が異なります。投資先の資産が増えるほど幅広い分散投資が可能です。
世界経済の成長に合わせてリターンを積極的に狙いたい方は株式100%、投資先のリスクを分散して堅実に運用したい方は資産複合型を選ぶといいと言われています。
地域の分散|全世界投資や米国投資について解説
つみたてNISAに対応している銘柄の投資対象地域は、大きく分けて国内・先進国・新興国の3つがあります。また、全世界株式のように、ひとつの銘柄で投資対象地域を分散させている銘柄も。主な対象投資地域は以下の通りです。投資対象地域 | ベンチマーク |
---|---|
国内 | TOPIX 日経平均株価 |
全世界 | MSCI ACWI FTSE Global All Cap |
米国 | S&P500 CRSP U.S. Total Market |
先進国 | MSCI コクサイ |
新興国 | MSCI Emerging Market |
ベンチマークとは、各銘柄の成果が分かりやすいように置いている運用指標です。ベンチマークになるのは市場の株価指数で、例えば日経平均株価があります。ある銘柄が10%マイナスでもベンチマークが15%マイナスだったら、「ベンチマークを上回った」ことになります。
銘柄の価格は、投資対象の国の市場状況、為替変動などによって変動します。そのため、複数の地域に分散投資することで、1つの地域が下落してもほかの地域でカバーできることがあり、1つの地域のみに投資する場合と比較して値動きが少ないと言われています。
「値動きの変動が少ないほうがいい」と考える投資初心者の方は、全世界に分散投資ができる銘柄がおすすめです。また、つみたてNISAは資産運用中に銘柄を変更できます。特定の資産に集中投資したい場合は、ある程度投資に慣れた後に挑戦してみましょう。
米国株はおすすめ?
米国は、GDP(国内総生産)が世界1位で、世界を代表する経済大国です。そのため、株式はもちろん投資信託やETFも人気の投資先です。つみたてNISAの銘柄の中での買付ランキングでも上位を占めています。一方で一国の経済成長に依存するため、世界に分散投資ができるわけではありません。つみたてNISAは年間40万円以内であれば、複数の銘柄を購入できます。全世界に分散投資ができる銘柄と米国株の銘柄を組み合わせるのもひとつの手段です。銘柄を組み合わせる際は、それぞれの銘柄の投資先の構成も考慮しましょう。全世界に分散投資ができる銘柄の中には、米国株が6~7割を占めているものもあります。「全世界に分散したつもりが、米国株が9割を占めていた」となると分散投資の目的と異なることになります。
補足|アクティブファンドとインデックスファンドの違いとは?
投資信託は、投資先だけでなく運用目的からインデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分類できます。アクティブファンドとインデックスファンドの違いは、以下のとおりです。アクティブ ファンド |
インデックス ファンド |
|
---|---|---|
基本情報 | ベンチマークよりも高いパフォーマンスを出すために、運用会社が調査・分析をしながら運用する銘柄 | 経済指数に連動した値動きを目指す銘柄 |
メリット | 運用力によってはインデックスファンドよりも高い収益が期待できる | 指数を元に動かすのでアクティブファンドより運用コスト(信託報酬)が安い |
デメリット | 信託報酬が高くインデックスファウンドよりリスクが比較的高い | 経済指数に連動するため、アクティブファンドより高いリターンは狙えない |
アクティブファンドは、運用責任者(ファンドマネージャー)が独自にポートフォリオを組み、ベンチマークよりも高いリターンを狙います。一方でインデックスファンドは経済指数に連動した値動きを目指す銘柄です。アクティブファンドの運用実績はファンドマネージャーの腕に依存するため、インデックスファンドよりも価格変動のリスクがあると言われています。
そのため、資産運用の初心者で「運用責任者の実績を見極めるのが難しい」と思う方は、インデックスファンドを選ぶのがおすすめ。当記事で紹介するおすすめ銘柄も、全てインデックスファンドです。
投資対象資産が同じ場合は手数料が低い銘柄を選ぶ
2つ目の比較ポイントは、投資対象資産やベンチマークが同じ場合は、手数料が低い銘柄を選ぶことです。つみたてNISAを運用する際に発生する手数料は、購入手数料・信託報酬・信託財産留保額(解約手数料)の3つがあります。購入手数料・解約手数料は、ほとんどの銘柄が無料なので、気にする必要はありません。比較項目に上がるのは信託報酬です。
信託報酬とは、投資信託を運用管理するための費用で、商品を保有する期間に発生する手数料です。銘柄によって信託報酬の年率は異なり、インデックスファンドの場合は0.05〜0.2%が目安と言われています。例えば、投資金額が100万円で信託報酬が0.15%の場合、年間で1,500円が信託報酬として差し引かれます。
一見、大したことがないと感じますが、つみたてNISAは最長で20年間も運用するため、長い目でみると手数料が安いに越したことはありません。信託報酬を抑えるとその分のお金を運用に回せるので、将来のリターンが大きく変わる可能性があります。
そのため、信託報酬を抑えられるように各銘柄を比較しましょう。
純資産総額が大きい銘柄・資金の流入度合いから選ぶ
3つ目の比較ポイントは、銘柄の純資産総額です。純資産総額とは、投資信託で運用がされている総額で表した数字です。 なぜ純資産総額を比較するのかというと、純資産総額が小さいと運用がストップする可能性があるからです。つみたてNISAは最長で20年間運用するため、運用が中断される銘柄はリスクとなります。そのため、同じベンチマークで運用されている中から投資信託を選ぶ際は、純資産総額の大きさで比較してみましょう。純資産総額の金額だけでなく、資金の流入度合いをチェックするのもおすすめです。純資産が順調に増加しているファンドは、それだけ多くの投資家が投資している証拠なので、運用がストップするリスクがより低いと考えられます。
逆に、純資産総額が多くても、資金の流入が停滞しているファンドは要注意です。純資産総額を確認する場合は、資金の増減もチェックしてみましょう。
以上が、つみたてNISAで運用する銘柄の比較ポイントです。次章では解説した内容を踏まえて、おすすめ銘柄をご紹介します。ご自身で銘柄を選びたい方は、つみたてNISAにおすすめのネット証券の比較へお進みください。
2023年2月最新!つみたてNISAのおすすめ銘柄

それでは、前章の比較ポイントを踏まえて、つみたてNISAにおすすめの銘柄をご紹介します。
今回は、当記事で紹介するネット証券各社の買付ランキングから、3社以上に共通する銘柄をピックアップし比較表にまとめました。買付ランキングとは、ネット証券会社での販売金額を指すもので、買い付け金額が多いほど人気の銘柄と言われています。
今回調査した投資信託の買付ランキングでは、ランクインした銘柄は全て株式100%でした。複合資産型を検討中の方は、複合資産型の投資信託買付ランキングへお進みください。
早速、つみたてNISAにおすすめの銘柄を確認しましょう
投資対象地域 | 信託報酬 | 純資産総額 | 資金流入 (1ヵ月) |
|
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
全世界 | 0.1144% | 7,763.61億円 | +591.07億円 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
先進国 | 0.1023% | 3,692.2億円 | +90.31億円 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
米国 | 0.0968% | 15,980.17億円 | +843.55億円 |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド |
米国 | 0.1620% | 7,423.71 億円 | +290.40億円 |
SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド |
米国 | 0.0938% | 7,263.21億円 | +352.83億円 |
つみたてNISAにおすすめの銘柄5選

では、それぞれの銘柄について確認していきましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
メリット・デメリット
- 〇:全世界47ヵ国に分散投資ができる
- △:アメリカへの投資割合が6割
- ✕:ベンチマークのMSCI ACWIの指標は、米国株価指数S&P500よりもパフォーマンスが劣る
つみたてNISAにおすすめの銘柄1つ目は、全世界に投資できるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) です。
この銘柄は、先進国・新興国の株式に投資します。アメリカの割合が6割を占めており、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(略:MSCI ACWI)との連動を目標としています。MSCI ACWIは世界全体の株価動向を知るのに代表的な株価指数と言われています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の銘柄ひとつで、世界中の株式に分散投資できるため、「複数の地域に分散投資して、値動きの変動を少なくしたい」という投資初心者におすすめです。
また、信託報酬は0.104%です。多くのネット証券の買付ランキングで常時TOP3にランクインしている、つみたてNISAで人気の銘柄です。
Point
eMAXIS Slim 全世界株式には、以下の2種類の銘柄があります。- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
今回はオール・カントリーを紹介しています。
eMAXIS Slim 全世界株式が買えるネット証券(※)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・auカブコム証券・CONNECT※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
メリット・デメリット
- 〇:先進国に絞って複数国に分散投資ができる
- △:アメリカへの投資割合が7割
- ✕:ベンチマークのMSCI ACWIの指標は、米国株価指数S&P500よりもパフォーマンスが劣る
2つ目のつみたてNISAにおすすめの銘柄は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス です。
この銘柄は、日本を除く先進国の株式に投資します。アメリカへの投資が7割を占めており、MSCIコクサイ・インデックス指数との連動を目標としています。MSCIコクサイ・インデックス指数とは、時価総額の大きい銘柄を中心に構成されているのが特徴です。
信託報酬は0.1023%で、eMAXIS Slim 全世界株式の0.114%よりも低いのが特徴的です。複数の地域への投資に興味があるものの先進国だけに投資したい方や、信託報酬を抑えたい方におすすめの銘柄です。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(※)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・auカブコム証券・CONNECT※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
メリット・デメリット
- 〇:ベンチマークのS&P500は、他の指標よりもパフォーマンスが良い
- ✕:1ヵ国のみの投資のため、地域の分散投資ができない
3つ目のつみたてNISAおすすめ銘柄1つ目は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。米国市場に上場する企業のうち代表的な500社が採用されている株価指数、S&P500との連動を目標としています。
純資産額は1兆6,000億円以上と、つみたてNISA銘柄でトップの金額。信託報酬は年率0.097%で、米国株に投資できるつみたてNISA銘柄で2番目に安い水準でもあります。
多くのネット証券の買付ランキングで常に上位にランクインしてます。当サイトで紹介している全てのネット証券で取り扱っているのでので、ネット証券を変更する際に同じ銘柄で移管できるのも魅力です。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が購入できるネット証券(※)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・auカブコム証券・松井証券・CONNECT・CHEER証券・GMOクリック証券※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
メリット・デメリット
- 〇:米国市場のカバー率はS&P500を超え、小型株まで網羅的に投資ができる
- ✕:1ヵ国のみの投資のため、地域の分散投資ができない
つみたてNISAおすすめ銘柄4つ目は、米国株に投資ができる楽天・全米株式インデックス・ファンドです。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)という愛称もあり、楽天証券のファンドアナリストが長期投資の観点から優れたファンドを厳選した「ファンドセレクション2021」にも選ばれています。
この銘柄は、米国株式市場の大型株から小型株までを網羅している、CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目標としています。米国株式市場の時価総額のほぼ100%(※)をカバーしており、S&P500のカバー率の約80%を上回ります。
アメリカの大企業だけではなく、中小型株まで幅広く分散投資できるのが特徴です。
※参考:楽天証券「楽天・全米株式インデックス・ファンド目録見書 2023年1月」(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000FHD2)
楽天・全米株式インデックス・ファンドが購入できるネット証券(※)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・auカブコム証券・GMOクリック証券※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
メリット・デメリット
- 〇:信託報酬がeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)よりも安い
- ✕:1ヵ国のみの投資のため、地域の分散投資ができない
つみたてNISAおすすめ銘柄5つ目は、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドです。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と同様に、ベンチマークは米国の代表的な株価指数であるS&P500指数です。
2つの銘柄はファンドの仕組みが異なります。SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは「バンガードS&P500 ETF」を購入することにより、S&P500指数との連動を目標としています。一方でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国株式を直接売買しています。そのためトータルリターン(1年間の総合収益)が異なります。直近の1年間のトータルリターンを比較すると、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは-6.11%、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は-6.1%でした。(※)
信託報酬はSBI・V・S&P500インデックス・ファンドのほうがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)よりも安く、差は0.003%です。SBI・V・S&P500インデックス・ファンドはSBI証券でしか取り扱っていません。SBI証券でつみたてNISAを検討中の方は、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドがおすすめです。
※参考:
SBI証券「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 月次レポート2022年11月」(https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=289311199)
三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)月次レポート 2022年12月」(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C000GKC6)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドが購入できるネット証券(※)
SBI証券※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
複合資産型でつみたてNISAにおすすめの銘柄2選
これまで紹介した買付ランキング上位の銘柄は株式100%が上位を占めていますが、分散投資で価格変動を抑えつつ資産運用したい方は、複合資産型の銘柄もおすすめです。複合資産型に特化した買付ランキングを公表しているネット証券からおすすめをピックアップしました。
投資対象資産 | 信託報酬 | 純資産総額 | 資金流入 (1カ月) |
|
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim バランス (8資産均等型) |
株式 債券 不動産 |
0.154% | 1702.22億円 | +36.89% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ・インデックス バランスファンド(4資産均等型) |
株式 債券 |
0.154% | 255.10億円 | +50.79% |
複合資産柄のおすすめの銘柄

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
メリット・デメリット
- 〇:世界中の株式・債券・不動産に分散投資できる
- ✕:利回りが良い投資対象へ資産を多く投入することはない
複数の資産に投資できる、複合資産型でおすすめの銘柄の1つ目は、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。日本・先進国・新興国の株式・債券・不動産(新興国除く)、合計8つの資産に投資できる銘柄。この銘柄1つで、世界中の株式・債券・不動産に投資できます。
投資対象資産を複数に分散できるので、株式100%よりも値動きを抑えて運用したい方におすすめの銘柄です。
信託報酬は0.154%で、2023年1月時点の純資産総額は1,700億円を超えています。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)が購入できるネット証券(※)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・auカブコム証券・LINE証券・CONNECT※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
資産複合型おすすめ銘柄②|<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等)
メリット・デメリット
- 〇:日本50%、先進国50%と日本への投資比率が高い
- ✕:純資産総額、資金流入(1ヵ月)ともにeMAXISSlim バランス(8資産均等型)に劣る
複合資産型でおすすめの銘柄の2つ目は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等)です。日本と先進国の複数資産に均等投資する銘柄。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)と違い、新興国の資産に投資しないのが特徴。堅実な成長を狙いたい方におすすめと言われています。
信託報酬は0.1749%で、2023年1月時点の純資産総額は、4資産型は240億円を超えています。
Point
<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンドには、4資産型と6資産型がありますが、今回紹介したのは4資産型です。- 4資産型は株式と債券に投資
- 6資産型は株式・債券・不動産に投資
ニッセイ・インデックスバランスファンドが購入できるネット証券(※)
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券・auカブコム証券※当サイトで紹介しているネット証券のみ記載しています。
資産複合型は各銘柄でポートフォリオが大きく異なるので、目論見書をしっかり確認することが大切です。ポートフォリオの配分を確認して、ご自身が運用してみたい銘柄を選ぶといいでしょう。
以上、つみたてNISAでおすすめの銘柄を紹介しました。
当記事で紹介する銘柄は、利益が保証されているわけではありません。当サイトは運用結果の責任を負いかねるため、実際に投資される際はお客様の判断で購入してください。
つみたてNISAを始めるためのネット証券の比較ポイント
ここではつみたてNISAを始める際におすすめなネット証券の選び方を解説します。つみたてNISA口座は多くのネット証券で開設が可能ですが、以下の項目から比較するとご自身に適したネット証券が見つけられます。ネット証券比較ポイント
- 取扱商品の種類・本数
- 積立頻度
- 口座開設数
- 最低積立金額
- ポイント投資・クレカ積立が利用できる
では、各比較ポイントを順番に解説していきます。今すぐおすすめネット証券が知りたい方は、以下のボタンから移動ができます。 おすすめネット証券はこちら
①取扱商品の種類・本数
1点目は取扱商品の種類、本数が豊富かどうかです。取扱商品の種類、数が多いとそれだけ選択肢を増やせます。ただし、最初から自分が購入したいと考えている銘柄が決まっている場合、そのネット証券で買いたい銘柄が買えるか確認しておきましょう。各ネット証券で取り扱っている投資信託は異なります。銘柄数が豊富だからといって、購入したい銘柄があるとは限りません。
②積立頻度
続いて、積立パターンについてです。ネット証券では積立の頻度が設定でき、毎日・毎週・隔週・毎月から選ぶことが可能です。つみたてNISAは投資限度額が年間で40万円と決まっています。マネックス証券でのシミュレーションでは、毎月・毎日でも損益率に大差がないと紹介されていました(※)。毎日投資に拘りたい方は積立頻度を確認しましょう。
積立頻度にこだわりがある方は、積立頻度を確認しましょう。
※マネックス証券「【毎日VS毎月】損益率は大差なし、『毎日』の方が少しだけ有利!?」2023年2月(https://info.monex.co.jp/fund/guide/everyday-vs-monthly.html#page03)
③口座開設数
3つ目のポイントは、口座開設数です。口座開設数が多いということは、利用客が多いということなので、人気がある証券会社だといえます。2023年2月時点の総合口座開設数でTOP3のネット証券は次のとおりです。1位:SBI証券(SBIグループで840万口座突破)
2位:楽天証券(800万口座突破)
3位:マネックス証券(210万口座突破)
口座開設数では、SBI証券と楽天証券が群を抜いています。つみたてNISAの口座開設数では、楽天証券がNo.1と言われています。(※)多くの人が使っているネット証券を利用したい方は、SBI証券や楽天証券を選択するのがおすすめです。
※参考:楽天証券「みなさまに選ばれて業界No.1」2022年3月(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/start/no1.html)
④最低積立金額
4つ目のポイントは、最低積立金額がいくらからなのか、という点です。当記事で紹介するネット証券の6社のうち5社は100円から積立が可能です。ただし、大手証券会社や大手銀行では、最低積立金額が1,000円からとなっている場合があるので、1,000円以下から積立投資をしたい場合はネット証券がおすすめです。
⑤ポイント投資・クレカ積立が利用できる
ネット証券では、各社ポイントが貯まる・使えるといったサービスを展開しています。例えば、楽天証券だと毎月末時点の投資信託の保有残高によって楽天ポイントを貯めることが可能です。SBI証券ではクレカ積立の利用で最大1.0%のVポイントが付与、マネックス証券ではクレカ積立で常に1.1%のマネックスポイントが付与されます。普段から楽天ポイントを貯めているなら、楽天証券での口座開設によりポイントの汎用性が高まるでしょう。その他ネット証券でもポイントサービスを展開しているので、口座開設前にどのポイントを貯められて使えるのか確認するのがおすすめです。
以上、ネット証券の選び方でした。それでは、上記の比較ポイントを踏まえておすすめネット証券をランキングでご紹介します。
つみたてNISAのおすすめ口座ランキング!各金融機関の特徴も解説

おすすめネット証券
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- 松井証券
- auカブコム証券
- LINE証券
比較項目でお伝えした各社の基本情報を一括比較しました。
ネット証券 | 取り扱い商品数 | つみたて頻度 | 口座開設数 | 最低積立金額 | ポイント投資 | クレカ積立 |
---|---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 185本 | 毎月、毎週、毎日 | 約840万 ※SBIグループの口座数 |
100円~ | Tポイント dポイント Vポイント Pontaポイント |
三井住友カード 東急カード タカシマヤカード |
楽天証券 | 184本※1 | 毎月、毎日 | 約800万 | 100円~ | 楽天ポイント | 楽天カード |
マネックス証券 | 158本 | 毎月、毎日 | 約218万 | 100円~ | マネックスポイント | マネックスカード |
松井証券 | 180本 | 毎月 | 約137万 | 100円~ | 松井証券ポイント | × |
LINE証券 | 9本 | 毎月 | 150万突破 ※ネット証券で最短突破 |
1,000円~ | LINEポイント | × |
※1 2023年1月13日が最終更新です。
上記を参考に、各証券会社の詳細をみていきましょう。
SBI証券:ネット証券業界最大手でつみたてNISA対応の投資信託の取扱本数は最多

※出典:SBI証券
SBI証券は業界最大手のネット証券会社です。つみたてNISA対応の投資信託の取扱本数は最多で、積立頻度も毎月・毎週・毎日から選べます。
また、クレカ積立にも対応しており、対象カードは三井住友カード・タカシマヤクレジットカード・東急クレジットカードの3種類です。その中でも三井住友カードゴールド(NL)を利用するとポイント還元率が、0.5%から1.0%にアップ!つみたてNISAで貯めたポイントや、日常の買い物で貯めたTポイント・Pontaポイントで、投資信託が購入できます。ポイント投資はつみたてNISAの対象外ですが、貯金を崩さずに投資ができるのは魅力的です。
さらに、SBI証券ではつみたてNISA専用画面「カートつみたて」があります。複数銘柄を購入する方におすすめの機能で、ひとつの画面で設定金額の比率を変更したりNISA枠ぎりぎりで注文したりできます。
SBI証券は、投資初心者の方だけではなく、複数銘柄で資産運用したい投資中級者・上級者にもおすすめのネット証券です。
SBI証券の公式サイトはこちら
SBI証券について詳しく知りたい方は、「SBI証券の口コミ・評判について解説」をご覧ください。
楽天証券:つみたてNISA口座開設数3年連続No1

※出典:楽天証券
楽天証券はつみたてNISAの口座開設数は3年連続でNo.1(※)のネット証券です。つみたてNISA対応の投資信託の取扱数は182本とSBI証券と同等レベルで人気の高い証券会社で、最低積立金額も100円と優れたサービス内容です。
また、つみたてNISAを楽天証券で始めると、楽天キャッシュや楽天カード決済による積立投資が利用できます。楽天キャッシュ・楽天カードで銘柄を購入した場合、銘柄の種類によって0.2%~1.0%の楽天ポイントが貯められます。
さらに、SBI証券とは異なり、楽天証券は楽天ポイントでつみたてNISAの銘柄が購入できるのも魅力です。日常生活で貯めた楽天ポイントを1ポイント=1円で毎月の積立投資に使うことが可能。
楽天証券は、ポイントを使って気軽につみたてNISAを始めたい方や、多くの銘柄から自分に合ったものを選びたい楽天ユーザーにおすすめのネット証券です。
楽天証券の公式サイトはこちら
楽天証券について詳しく知りたい方は、「楽天証券の口コミ・評判・ポイントの使い方をまとめた記事」をご覧ください。
※参考:楽天証券「みなさまに選ばれて業界No.1」2022年3月(https://www.rakuten-sec.co.jp/web/start/no1.html)
マネックス証券:還元率1.1%のクレカ積立でポイントが貯まりやすい

※出典:マネックス証券
マネックス証券は、2022年2月25日よりポイント還元率最大1.1%で、マネックスカードの投信積立サービスの開始を発表しました。 クレカ積立のポイント還元率1.1%は、当サイトで比較しているネット証券の中で最大値。マネックスカードの高還元率が魅力で、マネックス証券への注目が集まっています。
具体的にクレカ積立のポイント還元率を比較すると、SBI証券は三井住友カード(NL)のクレカ積立で0.5%~1.0%の還元率で、楽天証券では楽天カード決済によるポイント還元率が0.2%~1.0%です。
クレカ積立で獲得したマネックスポイントはポイントの使い道が豊富で、株式手数料への充当や暗号資産などに交換できるだけでなく、Amazonギフト券やTポイントへの交換も可能。
さらに、マネックス証券は日本株の現物取引手数料が業界最低水準であったり、米国株の株式取扱銘柄数は5,000超(※)だったりします。そのため、貯めたマネックスポイントを株式投資に使うのもおすすめです。
クレジットカード投信積立で、ポイント還元率を重視する方は今話題のマネックス証券がおすすめです。
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マネックス証券について詳しく知りたい方は、「マネックス証券の口コミ・評判をまとめた記事」をご覧ください。
※参考:マネックス証券 2022年1月13日時点(https://info.monex.co.jp/us-stock/index.html)
松井証券:投信工房で初心者でも簡単に運用管理できる
松井証券では、信託報酬の一部をポイントまたは現金で還元するサービスを実施しています。信託報酬が0.3%(税抜)を超える投資信託を運用する場合、信託報酬の0.85%相当の松井証券ポイント、もしくは0.78%相当の現金が還元されます。松井証券ポイントは、Amazonギフト券や3,000種類以上の商品との交換が可能です。また、クレジットカードの松井証券カードなら、普段のお買い物でも松井証券ポイントが貯められます。
他にも、投信工房という、つみたてNISAに対応しているアドバイス型のロボアドバイザーもあり、初心者からすると始めやすいネット証券といえます。信託報酬の還元やロボアドバイザーの利用に興味がある方は松井証券がおすすめです。
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LINE証券:スマホ特化で初心者でも始めやすい
LINE証券はこれまでつみたてNISAを提供していませんでしたが、 2022年2月9日より提供開始しました。LINE証券はスマホに特化してサービス展開しています。取扱商品数は9本と他社と比較して少ないものの、初心者向けに厳選しているので選びやすいメリットがあります。購入したい銘柄が用意されていない可能性もあるため、銘柄の内容は事前に確認しましょう。また、最低積立金額は1,000円〜と、こちらも他社と比較して高い金額となっています。
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LINE証券について詳しく知りたい方は、「LINE証券の口コミ・評判をまとめた記事」をご覧ください。
以上、つみたてNISAでおすすめのネット証券を解説しました。もう一度、つみたてNISA口座を開くネット証券の選び方を確認したい方は、以下のボタンから移動できます。
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おすすめ銘柄の取扱状況をチェック!
ここまで、つみたてNISAで運用する銘柄の選び方・おすすめの銘柄と、つみたてNISAを始めるネット証券の選び方とおすすめ会社を解説しました。ただ、当記事でご紹介したおすすめ銘柄の取扱は、ネット証券によって異なります。そこで、各銘柄の取り扱い状況を以下の表にまとめました。
ファンド名/ネット証券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | 松井証券 | auカブコム証券 | LINE証券 |
---|---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
eMAXIS Slim 先進国株式 インデックス・ファンド |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド |
◯ | × | × | × | × | × |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ・インデックス バランスファンド (4資産均等型) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
つみたてNISA銘柄の取扱本数が多い、SBI証券・楽天証券・松井証券・マネックス証券・松井証券は、ほとんどの銘柄で取り扱いがあります。やはり、取扱本数が豊富なネット証券口座を持っておけば、好きな銘柄を購入できるのが魅力といえます。
銘柄の詳細情報・ネット証券の解説をもう一度確認したい方は、以下のボタンから移動できます。
投資リスクがある?つみたてNISAの注意点

つみたてNISAを始める際に確認すべき点は、「投資信託で資産運用をする投資リスク」と「つみたてNISAという制度の注意点」の2つがあります。それぞれ確認しましょう。
投資信託で資産運用をする投資リスクは4つ
つみたてNISAは、20年という長期期間運用することで資産を形成する国の制度ですが、利益は保証される訳ではありません。投資である以上、損失が発生する可能性があることも理解しておきましょう。場合によっては、積立投資した金額を下回る「元本割れ」が起こるかもしれません。
損失が発生するリスクとして言われているのが「投資リスク」です。例として4つあります。
- 価格変動リスク 市場・経済の状況や株式の価格の変動を受けて、銘柄の基準価格が変動する可能性があること
- 為替変動リスク 海外に投資する場合、為替相場の影響を受けるため、価格変動の可能性があること
- 信用リスク 対象の有価証券の発行体が財政難、経営不振などの理由により、債務不履行が起こる可能性があること
- 流動性リスク 市場の状況や取引規制等により、自身のタイミングで銘柄の売買が行えない可能性があること
銘柄を買い替えたら非課税投資枠を再利用できないこと
つみたてNISAで銘柄を購入し別の銘柄に切り替えたい場合、売却しても、その分の非課税投資枠を再利用できません。購入するためには、その年の非課税投資枠を新たに利用することになります。例えば、銘柄Aを毎月3万円を6ヵ月積み立てている途中に銘柄Bへ変更をしようとします。この場合、3万円×6ヵ月=18万円を非課税枠で利用しているので、40万円—18万円=22万円分のみを銘柄Bで積み立てができますが、非課税枠の40万円分全てを銘柄Bで購入することはできません。
また、つみたてNISAでは銘柄を売却せずに別の銘柄を購入することも可能です。やり方は、乗り換え前の銘柄の投資金額を0円にして積立投資をストップし、新しい銘柄につみたて投資するだけです。乗り換え前の銘柄は追加投資なく、そのまま保有することになります。
前提知識
つみたてNISAの非課税上限額は年間40万円までです。毎月一定額を積み立てる場合は、40万円÷12ヶ月 = 3万3,333円が上限積立額になります。
Point
つみたてNISAは長期間続けることを前提としてあります。そのため、自分が無理なく続けられる条件で投資をしていきましょう。最初は何もわからない状態からスタートするので、リスクは小さめにして自身のリスク許容度を徐々に広げていくのがおすすめです。以上、つみたてNISAの注意点でした。

監修者 志村
投資で損をしてしまう人の特徴として、値動きに一喜一憂をして、評価額が下がってしまった時に怖くなってやめてしまうことが多いです。
あくまでも、教育費や老後など、どこに向けて運用していきたいのか目的が大事なポイントです。日々の値動きに一喜一憂せず、「〇年後に向けて貯めているお金だから、今は使わないお金だ」と長期で寝かせておくことが損をしにくくなるポイントです。
あくまでも、教育費や老後など、どこに向けて運用していきたいのか目的が大事なポイントです。日々の値動きに一喜一憂せず、「〇年後に向けて貯めているお金だから、今は使わないお金だ」と長期で寝かせておくことが損をしにくくなるポイントです。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、年間約300世帯の個別面談やマネーセミナーの講師を経験。
※当記事で紹介するサービスは監修者が保証するものではございません。
まとめ

当記事では、つみたてNISAのスタートを検討している方におすすめの銘柄、ネット証券を紹介しました。重要な点をまとめると次のとおりです。
つみたてNISAで運用する銘柄を比較するポイント
- 世界に分散投資できる銘柄かどうか
- 純資産総額が大きい銘柄かどうか
- 信託報酬が低い銘柄かどうか
つみたてNISAにおすすめの
ネット証券3選
ネット証券3選
- SBI証券がおすすめな方 ・複数銘柄を購入したい方
- 楽天証券がおすすめな方 ・楽天ポイントでつみたてNISA対応の銘柄を購入したい方
- マネックス証券がおすすめな方 ・クレカ積立でポイント還元率を重視する方
・積立頻度を毎日・毎週・毎月から選びたい方
・三井住友カード・タカシマヤクレジットカード・東急クレジットカードでクレカ積立がしたい方
・豊富な銘柄から自分に合ったものを選びたい楽天ユーザーの方
・ポイントの交換先がAmazonギフト券やポイント投資など、幅広い中から選びたい方
・つみたてNISAだけではなく、株式投資にも興味がある方
あくまで、つみたてNISAを始めるのにどの銘柄、どのネット証券を選ぶかは自分で決めるものです。ご自身が納得した銘柄を購入しましょう。
つみたてNISAやNISAに関するよくある質問
つみたてNISAのおすすめ銘柄を教えてください
つみたてNISAで特におすすめの銘柄を紹介すると、以下の全世界株式ファンドと資産複合型ファンドの7銘柄です。それぞれの違いは、全世界の株を買うか、複数の資産へ分散して買うかです。世界経済の成長に合わせて資産を増やしたいなら全世界株式、リスクを分散させて堅実に運用したいなら資産複合型がおすすめと言われています。
つみたてNISA口座はどこで開設すべき?
つみたてNISAを始める際には証券会社で口座開設が必要です。ネット証券は全てネット完結で手続きを進められ、銘柄数や最低積立金額も低くなっています。ネット証券の中でも特におすすめなのは次の3社です。- SBI証券:業界最大手で、つみたてNISA対象の投資信託の取扱数が最多のネット証券
- 楽天証券:つみたてNISAの口座開設数No.1のネット証券で、楽天ポイントでつみたてNISA対象銘柄が購入できる
- マネックス証券:クレカ積立でポイント還元率が1.1%と業界で最も高いネット証券
各社の詳細はつみたてNISAにおすすめのネット証券ランキングで解説しています。
つみたてNISAのリスクは?
つみたてNISAという制度を使って、株式などに投資をすることになるので、元本割れしてしまう可能性はゼロではありません。元本割れのリスクには、「価格変動リスク」「為替変動リスク」「信用リスク」「流動性リスク」などが挙げられます。そのため、当記事の内容を参考に銘柄や証券会社を選び、コツコツと積立投資をしていきましょう。
証券会社の対面取引や銀行での口座開設はおすすめしない?
結論、対面で相談をしたいという方以外は、証券口座の開設はネット証券がおすすめです。理由は取扱商品数や最低積立金額の違いにあります。ネット証券、大手総合証券会社、大手銀行でそれぞれ違いをみていきましょう。下表をご覧ください。
分類 | 会社 | 取扱 商品数 |
最低積立金額 |
---|---|---|---|
ネット証券 | SBI証券 | 185本 | 100円~ |
楽天証券 | 184本 | 100円~ | |
大手銀行 | 三菱UFJ 銀行 |
15本 | 1,000円~ |
みずほ 銀行 |
7本 | 1,000円~ | |
大手 証券会社 (対面) |
野村證券 | 7本 | 1,000円~ |
大和証券 | 22本 | 100円~ |
上記のとおり、銘柄数や最低積立額ではネット証券が優れています。また、ネット証券は対面で対応する人員が不要なため、諸々手数料を低くできるメリットがあります。
担当者に直接相談して銘柄を選びたい方は大手証券会社や銀行がおすすめです。一方で多くの銘柄から自分で選びたい方はネット証券がおすすめです。
つみたてNISAと一般NISAの違いは?
結論、一般NISAとつみたてNISAの違いは、非課税投資枠や非課税期間、対象金融商品にあります。次をご覧ください。一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
非課税 投資枠 |
年間120万円 | 年間40万円 |
非課税 期間 |
5年 | 20年 |
対象商品 | 株式・投資信託 ・ETF・REIT 等 |
投資信託・ ETF(※) |
一般NISAはつみたてNISAと比べて年間の非課税投資枠が大きい分、非課税期間が短いという特徴があります。そのため、一般NISAは短期間で多くの金額を投資したい方におすすめです。他にも、一般NISAのほうが投資の対象商品の幅が広いので、株式やREITを投資したい方にも一般NISAがおすすめです。
一方で、総額の非課税金額は一般NISAが600万円に対し、つみたてNISAは800万円とつみたてNISAのほうが大きいのが特徴です。投資信託で長期投資をしたい方は、つみたてNISAのほうが向いているでしょう。
新NISAとは?
新NISAとは、一般NISAが2024年にリニューアルすることをいいます。新NISAは、2024年~2028年に口座開設が可能で、これまで一般NISAを利用している方は、2024年新NISA開始時に自動的に新NISAが設定されます。主な変更点は以下です。- 一般NISAとつみたてNISAの併用が可能
- 年間投資上限額が最大360万円に拡大
- 非課税限度額が最大1,800万円
- 非課税保有期間の無期限化