自社開発マンションで環境対応を標準仕様化
国際社会において、またおよび日本政府の方針から、我が国でも多くの分野で2050年度の脱炭素社会実現に向けた取り組みが拡がり、投資用不動産分野では資産価値(商品性・居住性)と地球環境の保全を両立する物件ニーズが増すと考えられます。
そのため、自社では新たに企画・開発を手掛ける新築物件ではBELS5つ星やZEH-M Orientedなどの環境対応を標準仕様とし、資産価値と地球環境保全を両立する投資用マンションを供給することにより、企業理念の「不動産を通じて、豊かな社会を実現する」ことを目指しています。
一次エネルギー消費削減率
一次エネルギー消費削減率
ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)とは
断熱性能などを大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入によって室内環境の質を維持しながら大幅な省エネルギーを実現させ、かつ、共用部を含むマンション全体での一次エネルギー消費量を20%以上削減することを目指したマンションのこと。
BELS(ベルス)とは
Building-Housing Energy-efficiency Leading Systemの略称で、建築物における省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する、建築物省エネルギー性能表示制度。
コンパクトシティ化による運輸部門のCO2排出量削減
当社投資用不動産の3チカモデルによるCO2削減効果を推計します。
東京都心の公共交通機関の利便性を考慮し、当社管理物件の入居者全員がおよそ10kmの通勤(往復20km)をしており、すべて鉄道利用をしていると仮定します。国土交通省の2021年の公表によると、鉄道によってひと1人が1km移動する際の二酸化炭素排出量は25g-CO2/人kmです※。仮に年間260日通勤しているとすると、(20km×25g-CO2)×260日で、1人あたり年間で130,000g-CO2を排出していることになります。
これに対し、地方・郊外では自家用車利用が中心となりますが、自動車で1人が1km移動する際のCO2排出量は132g-CO2/人kmです※。上記と同じ10km(往復20km)の通勤に自動車を用いた場合は、年間で686,400g-CO2を排出します。
当社では、2024年2月末時点で2,124戸を管理していますが、1戸あたり1人が通勤すると仮定した場合の二酸化炭素排出量は鉄道利用と自動車利用で下記のとおり大きく異なります。
※国土交通省「運輸部門における二酸化炭素排出量」より