2019.04.25
#1 「昭和」「平成」元号別住宅地地価の変遷を分析 ~「令和」に向けて地価上昇が期待される注目エリアを発表~
2019/04/25
グローバル都市不動産研究所から第1弾のレポートを公開しました。
分析結果ダイジェスト
01 元号別住宅地地価の変遷
- 「昭和」の住宅地地価の特徴は“西高東低”⇒地価上昇率は、千代田区、港区が極めて高い結果に。3Aと呼ばれる青山・赤坂・麻布、白金、高輪といった西側の高級住宅地の地価上昇が際立った。
- 「昭和」の注目エリアは約3~5倍と飛躍的な地価上昇を実現⇒千代田区、港区に加えて、自由が丘、二子玉川、中野、葛西といった交通利便性の高い地区も上昇倍率が高い結果に。
- 「平成」は“都心回帰”と“臨海部上昇”の時代⇒3Aエリアの開発により港区が千代田区を抜いて第1位に上昇。渋谷区も上昇率が高く都心回帰の流れが高まった。タワーマンションの大量供給によって新たに月島や勝どきといった臨海部が上位に。
- 「昭和」と「平成」の大きな変化は “新たな人気住宅地”の登場⇒「昭和」に人気を博した大田区、世田谷区に代わって、墨田区、江東区、北区、足立区での地価上昇が顕著に。新線開通、新駅設置が新たな人気住宅地登場の要因か。
- 「平成」の注目エリアは駅との近接性が決め手⇒TOP10にランクインした注目エリアは鉄道の駅から徒歩5~10圏内に位置。駅との近接性が注目エリアの新たな決め手に。
02 「令和」に最も価値の上昇が期待される東京の住宅地はどこか
- 「令和」に向けた注目エリアの特徴は、❶城北・城東地区の浮上 ❷臨海部接続エリアの動き ❸住宅地以外の評価も高まる東部地区
- 「平成」と同様に、駅との近接性が決め手となった城北・城東地区が地価上昇倍率ランキングでも浮上。
- 「平成」の流れを汲み、臨海部の開発には引き続き注目が集まると推測。
- 住宅地だけでなく注目度の高まりを示す結果となった東部地区も「令和」に向けた注目エリアとして予測。